2014年も、もう終わろうとしている。今年も、いろんな家電製品が登場した年だった。個人的には、2013年に始まったノンフライ調理機ブームが定着に進んだこと、そしてふとん掃除機が各社から登場したことなどが印象に残っている。また、ロボット掃除機も海外メーカーの参入がさらなる広がりを見せた。個人的にはアイロボット社の拭き掃除ロボット「ブラーバ380i」を気に入り、毎日愛用している。

そして、2014年のキッチン家電を語るうえで、欠かせないのがフィリップスの「ヌードルメーカー」だ。小麦粉と水などを入れるだけで、10分ほどでパスタやラーメン、うどんなどの麺類が打てるこの製品。ごはん、パンに続く第3の主食たる麺類の座を確立する家電として、いま多くの注目を集めているのだ。そこで一年を締めくくるべく、ヌードルメーカーで年越しそばを作ってみることとしよう。

フィリップス「ヌードルメーカー HR2365/01」(実勢価格24,620円)

ヌードルメーカーでの麺作りは非常に簡単だ。本体上部に小麦粉やそば粉などを投入して、スイッチを入れる。あとは製麺棒が回転しながら粉を混ぜるのに合わせて水分をゆっくりと投入するだけだ。あとは、自動的に生地をこねて、製麺キャップから麺を押し出し抽出してくれる。麺を切らないことに驚くかもしれないが、この押し出し式は業務用の製麺機でも利用されている方法なのだ。

そばを打つためにそば粉と小麦粉を用意する。ヌードルメーカーでは推奨銘柄があるが、もちろん、他のブランドの粉でも問題はない

年越しそばを打つには、まず小麦粉とそば粉を用意する。標準レシピでは、小麦粉「3」に対してそば「2」の割合で混ぜて打つ。筆者のテストでは5対5の割合でもそばは打てたが、そば粉の比率をあげるとそれだけ麺は切れやすくなる。特に年越しそばは温かい汁に浸した状態で食べることが多いため、最高でも5対5の比率までと考えておくとよさそうだ。

では、さっそく作っていこう。

【上段左】そばを打つ前に湯がくためのお湯を用意しておく。できればつゆも沸かしておこう 【上段右】小麦粉とそば粉を計り、製麺ケースに入れていく

【下段左】電源を入れて、スタートボタンを押す。そばは2人前ずつ作るのがおすすめだ 【下段中】製麺棒が動き出したら、1分ほどかけて、塩を溶かした水を入れていく 【下段右】自動的に製麺棒の回転が逆になり、そばが押し出されてくる。そばは切れやすいので長めに抽出すると良さそう。途中で切るのは1回ぐらいでOKだ

そば作りはヌードルメーカーで作れる様々な麺の中でももっと忙しい。1.6mm角麺の製麺キャップをつかうため、麺が非常に細く、そしてゆで時間もわずか2分と短いのだ。さらに温かいおつゆに浸したそばは秒単位で伸びていく。だから、そばを打ち始めたら家族集合!そして、ゆで始めたら着座!……というぐらいのペースで待ち構えたい。