外観にもこだわり
オープンなOS、ということでデザインも透明性にこだわった。Fx0は、かつてauから発売された「MEDIA SKIN」「X-RAY」などを手がけた、デザイナーの吉岡徳仁氏によるデザインとなっている。3Dプリンタ用のデータも公開されるため、希望者は外観も自由に作れるとのことだ。
田中社長は「外観にこだわりすぎたため、モックアップ(模型)を作ることが困難になった」と明かした。このため店頭には、実機のみが並ぶという。auオンラインショップおよびau SHINJUKU、au NAGOYA、au OSAKA、au FUKUOKAでは12月25日から、全国のauショップおよびau取扱店でも2015年1月6日以降、順次発売していく。
端末の主な特長としては、様々なデバイスを連動させるプログラミングが可能なWebサーバー機能や、「Fx0」同士をタッチするだけで簡単に動画や写真の共有が可能なWeb-cast機能などを搭載。電子工作の愛好者には「Open Web Board」(Firefox OS搭載ボード)が用意されている。またKDDIが開発しているWebベースのアプリケーション開発ツール「Gluin」も利用できる。
田中氏は「小さい頃、ラジオや模型をつくったような感覚でスマホを作ることができる。プログラマーの皆さんには、是非Fx0をいじり倒して頂いて、できた成果をauのサイトにアップして欲しい」とアピールした。
このあと会場では、Fx0を利用したハッカソンの最終成果発表会が開催。Fx0をリモコンにしてぬいぐるみを動かしたり、Fx0を使ってロボット掃除機の動きを制御したり、といった参加者のプログラムに、会場から温かい拍手が送られていた。