他のダイソン製品同様、本製品も洗練されたデザイン性やシンプルなインタフェースが魅力の一つとなっている。インジケーターはLEDで光る電源ボタンとその上のデジタル表示灯のみ。設定湿度と風量を表す数字、アルファベット表示のほか、色の違いや点灯パターンで状態を区別をする仕様なのだが、洗練されすぎていて給水タンクが空になったサインに気付きにくい印象を受けた。個人的には給水タンクの状態を知らせるサインは今後改善されてほしいポイントだ。もちろん空になると運転は自動停止し、消費電力も1.5W程度に抑えられるので安心ではあるのだが。
本体正面下部にあるLEDインジケーター。設定湿度や風量の段階を数字で示すほか、縦棒と横棒の組み合わせにより、ゴチャゴチャとしたボタンや表示板がなくても、様々なメッセージをLEDランプで表せる |
給水タンクが空になった時の合図。縦に2列の三本線のライトが1段ずつ減ったり増えたりしながら状態を知らせる |
給水タンクの容量は
給水タンク容量は3L。1日1回満タンに補水しておけば十分な容量だ。給水の仕組みは一般的な加湿器と変わらないが、注水する穴が小さいので水量をうまく調節してピンポイントで入れるテクニックが必要。反面、タンク自体は底が広く鉢状のものなので、変に縦長だったり、底が広すぎたりするようなタンクに比べると使い勝手もよく、安定する。シンクの大きさや水道栓の位置に左右されにくい形状だと感じた。
あの"羽根のない扇風機"としても使える
ファンモードで扇風機としても使用可能であるというのも魅力の一つ。ダイソンのテーブルファンとの差額は20,000円ほどなので、「両方欲しい」という人にとってはお得度の高い製品だ。設置・収納面を考えてもメリットの高い製品といえる。ただし、リビング用としての需要を考えると、8畳というのは力不足を感じるので、より広い部屋に適合した製品の登場などラインナップの展開を待ちたいところだ。
ファンモードでの運転時は、インジゲーターのLEDは白色で点灯する |
付属のリモコン。文字による案内は"AUTO"のみのシンプルなインタフェースだが、直感的に理解できるイラストによるアイコンでほとんど迷わず操作できる |