Androidユーザーの場合
Android端末は、NTTドコモ(およびソフトバンク)用とau用で、端末がサポートしている帯域が異なる。このため、いわゆる白ロム端末(解約した端末)を使うなら、auが販売した端末を利用するのが基本だ。つまり、ドコモユーザーがmineoなどに乗り換える場合、端末は別途用意しなければならないということだ。SIMフリー端末でも、やはりau網に対応している端末が必要になる。
mineo、UQ mobileはともに自社で動作確認を取った端末を販売しており、接続が保証されるのはこうした端末のみ。au製端末でもほとんどの場合問題はないはずだが、もし動作しなくても保証はされない、というのが両社の共通する姿勢だ。mineoは動作確認をした端末を公開しているので、参考にしてみよう。公開情報を見る限り、au用の端末ならば、Galaxy S5以外はテザリングなどの機能に制限はないようだ。この点、auユーザーであればMVNOに移行すること自体はさほど問題がないと思われる。
料金面から比較すると、auでは「電話カケ放題プラン」と「データ定額サービス」に「LTE NET」の組み合わせしか選べなくなっている。もっとも安い「データ定額2」を選んだ場合でも、トータルの金額は6500円(2年縛りの「誰でも割」適用時)、または8,000円(「誰でも割」非適用時)となる。
これに対し、mineoでは同じ2GBで比較しても980円/月(2月1日から)、音声通話をつけても1,590円/月となる。音声通話が30秒20円なので、321分(または246分)以上通話するなら、auでの契約が有利となる。ちなみにmineoによると、同社のユーザーは70%までが1GBプランで、それでもパケットを使い切らない人が多いという。自宅にWi-Fi環境があり、音声通話はほとんど使わないという人であれば、MVNOのほうが断然お得だ。
au | mineo | UQ mobile | |||||
基本料金 | 電話カケ放題プラン 2,700円(誰でも割適用時) | シングルタイプ(2GB) 1,580円 |
デュアルタイプ(2GB) 2,190円 |
データ高速プラン(2GB) 980円 |
データ高速(2GB)+音声通話プラン 1,680円 | データ無制限プラン 1,980円 | データ無制限+音声通話プラン 2,680円 |
データ通信料 | データ定額2(2GB) 3,500円 | - | - | - | - | - | - |
インターネット接続 | LTE NET 300円 | - | - | - | - | - | - |
通話料 | 固定 | - | 20円/30秒 | - | 20円/30秒 | - | 20円/30秒 |
通信速度 | 最大150Mbps | 最大150Mbps | 最大150Mbps | 最大150Mbps | 最大150Mbps | 最大300kbps | 最大300kbps |
データ通信速度の制限 | 200kbps | 200kbps | 200kbps | 200kbps | 200kbps | 300kbps | 300kbps |
総額(月額) | 6,500円 | 1,580円 | 2,190円 | 980円 | 1,680円 | 1,980円 | 2,680円 |
最低利用期間 | 24カ月 | 12カ月 | 12カ月 | なし | 12カ月 | なし | 12カ月 |
解約手数料 | 9,500円 | 9,500円 | 9,500円 | なし | 9,500円 | なし | 9,500円 |
mineoは2015年2月より料金改訂、シングルタイプ(2GB)は980円に、デュアルタイプ(2GB)は1,590円に | |||||||
図表内価格は税別 |