防水性と表示能力アップの「Kobo Aura H2O」

続いて、すでに先行発売が行われているKobo Aura H2Oを、楽天の糸山氏が紹介した。楽天ブックス(および楽天Kobo電子書籍ストア)は、パソコンやスマートフォン、タブレットでも利用可能だが、専用の電子書籍リーダー「Kobo」も扱っている。Kobo Aura H2Oは、楽天Kobo史上初となる防水・防塵の電子書籍リーダーだ。価格は19,980円(税込)、一般発売は2015年2月下旬となる。

楽天 ブックス事業 イーブック部 マーケティンググループ マネージャー 糸山尚宏氏

楽天Koboは複数の環境に対応するが、今回は電子書籍リーダーの拡充となる

本格的な防水性能を備えているのがKobo Aura H2Oの特長だ

主な特徴は4点だが、後半はKobo Auraと同じだ

主な特徴として、IP67規格に準拠した防水性で、水深1mで最大30分の使用が可能だという。これによって風呂場やキッチン、温泉などでも電子書籍を楽しめるほか、濡れても乾いた布で拭き取るだけでよい。

IP67規格準拠。温水はIP67に含まれないが、実際に検証しているという

さらにディスプレイも強化している。従来のKobo Auraが6型1,014×758ドット画面だったのに対し、Kobo Aura H2Oでは6.8型1,430×1,080ドット画面とより高精細になった。物理的なサイズもコミック単行本に近くなり、細かい描写もハッキリくっきり表示できる。

Eインク使用とフロントライトのComfortLight技術は継承され、内蔵4GBのストレージ、microSDHCカードによって32GBまで拡張できる点は、Kobo AuraとKobo Aura H2Oで共通だ。

一方、Kobo Aura H2Oはやや大型化してる。Kobo Auraと比較して、厚みが1.7mm増えて9.7mmに、重量が49g増えて233gになった。そのほか、防水性のためにベゼルとパネルに段差がついている。

解像度アップで細かい描写にも対応。サイズアップでコミック単行本に近い大きさになった

フロントライトのComfortLight技術は同じだが、防水性のためにフロントパネルとベゼルには段差がついた

本体の内蔵ストレージは4GB(実利用環境約3GB)だが、最大32GBのmicroSDHCカードが利用できる

すでに完了している先行300台の予約に関しては、12月18日から順次送付を開始している。さらに、2,000台の追加先行販売を12月19日10時から開始し、こちらは1,000円分の電子書籍クーポンが付属する。

一般発売は2015年2月下旬だが、その理由は生産体制だ。Kobo Aura H2Oはグローバルでよい反応を受け、供給がひっ迫しているという。生産体制を見直した結果、2015年2月から安定供給が可能になるとのことだ。

10月31日に先行販売を開始した300台は、12月18日から出荷を開始

追加の先行発売として2,000台を用意。年内中の配送となる予定

一般発売は2月下旬から

「Kobo Aura H2O」体験会フォト

幅129mm×縦179mm。手元のボールペンと比較してみた

左がKobo Aura H2O、右がKobo Aura。意外とサイズが違う

防水がウリのひとつなので、体験会の会場には水槽が用意されていた。ドボン

水没しても問題なく動作。使う場所の心配が少なくなりそうだ

防水面の問題はmicroSDスロットとmicroUSB端子で、これはフタがついている。ここからの浸水は保証対象外だ

フタを開けたところ。microSDスロットとmicroUSB端子が見える。ちなみに電池は標準環境で7週間持つ