ケイ・オプティコムは、同社が運営するMVNOサービス「mineo(マイネオ)」の利用料金を来年2月1日より値下げするとして、18日都内で記者発表会を行った。今月24日にはローエンド向け端末も投入し、mineoのコンセプトである「必要なものを、必要なだけ」を拡大し、従来よりもさらにユーザー本位に立ったサービスを目指すという。

新料金プランで大幅値下げを実施

mineoではこれまで、基本データ容量が1GB/2GB/3GBの3種類の料金プランが用意されていたが、競合他社は通信容量の増強する動きを見せていた。これに対し、mineoではユーザーの利用実態や要望を調査し、通信容量1GB未満のユーザーが7割近くもいることを確認した。mineoでは翌月までパケットを繰り越せるため、ますますパケットが使い切れないというユーザーも多い。こうした実態を踏まえ、1GBプランをそのまま残して低価格化したほか、2GBプランを従来の1GBプランと同料金に設定し、3GBプランはヘビーユーザー用に4GBへ増強し、値下げも断行している。

mineoには音声とデータのデュアルプランにMNP移転してきたユーザーが30%もおり、1台目のメイン回線として認知されつつある

約7割ものユーザーが1GB未満で十分と考えており、安易なパケット増量は必要ないという判断だ

新旧料金プランの比較表は以下の通り。

新旧料金プラン比較(全て税別)
従来プラン(2015年1月まで) 新料金プラン(2015年2月1日から)
基本データ容量 月額料金 基本データ容量 月額料金
1GB 980円 1GB 850円(-130円)
2GB 1,580円 2GB 980円(-600円)
3GB 2,330円 4GB(+1GB) 1,580円(-750円)

新規契約の1GBユーザーには、実際にパケット量がどの程度になるかを体感するべく、利用開始月に1GB分のボーナスパケットをプレゼントするキャンペーンを実施する。初月でどのくらい利用するかを確認し、翌月から1GBと2GBを選択できるようになっている。なお、すでに「1GBパケットギフトキャンペーン」(2015年1月31日まで)が実施されており、新プランの開始前から980円で2GBの通信容量を試すことができる。

なお、これまであった「直近3日間で通信量が500MBを超えたユーザー」に対する速度制限は新料金プランの導入とともに撤廃されるほか。高速通信用の容量(基本データ容量)をオン/オフできる「ターボ機能」を来春より提供予定。普段は低速モードでデータ容量を節約しておき、いざというときに高速通信を容量いっぱいまで使いたい、といった使い分けが可能になる。

このほか、12月からはデータ通信プラン向けにもSMSオプションを無償で提供しており、SIM交換なしでSMSを使ったウェブサービスの認証を行えるようになっている。