さて、実際に走ってみよう。……といっても特別なことは何もない。Bluetoothの接続が切れないようにスマホを携帯するだけでOK。先ほどは接続に多少手間取ったが、一旦つながってしまえば、後は勝手に接続が切れるようなこともなかった。

ランニング開始

GPSで正確に位置を特定

「Runtastic」はもともとランニングのためのアプリで、GPSから現在位置を特定し、今どこを走っているのかを地図上に表示してくれる。走った距離や消費カロリーも計測できるのもポイントだ。これらは「Runtastic」単体の機能で、ここにhitoeの心拍測定機能が加わった形である。

上部のメニューのアイコンをタップすれば、音楽を再生したり写真を撮ったりもできる。走りながら記録をつけるのもいいだろう。

筆者の場合はだいたい150前後の心拍で運動するのが理想

疑り深い性格なので、本当に心拍数がリアルタイムに計測できるのか、走りながらスマートフォンの画面をチェック。画面に表示される心拍数は小刻みに上下しており、信号で止まれば下がり、ペースが上がれば上昇する。体感的にも、かなり正確に数値を測定できているという印象を受けた。これは肌の2カ所から電位差を計測しているためで、従来のような脈拍を測定するタイプよりも正確に心拍がとれるのだという。

今回はランニングで使用したが、この精度でリアルタイムに数値がとれるのなら、心拍数の上下が激しいトレーニングでも十分使えるだろう。

疲れた

スマホ自体の性能にもよるが、GPSはかなり正確に地図に表示できる。トレーニングログとしても役立ちそうだ

ちなみにトランスミッターは1回の充電で連続24時間の駆動が可能となっている。今回は細かく手順を書いたが、実際には最初の設定さえしてしまえば、トランスミッターの電源をオンにしてhitoeに装着し、アプリを起動するという3ステップで準備が完了する。この手軽さも魅力だろう。

脈拍から心拍数を測定するツールはこれまでにもあったが、hitoeは前述したように測定方法の精度が高く、心拍数を正確にとることができる。心拍をコントロールしたトレーニングを行っている人にはぴったりのツールだ。