料金プランは月々の転送量が決まっている「データ高速プラン」と、パケット数無制限の「データ無制限プラン」の2種類あり、それぞれに音声通話を追加できるので、合計4種類となる。データ無制限プランの通信速度は300kbpsだが、12月18日から31日までは上限が500kbpsとなるキャンペーンを実施する。両プランとも標準でSMSとテザリングが利用できる。なお、初期費用はSIMパッケージ料として3,000円が別途必要になる。

それぞれのプランと料金の詳細は以下の通り。

UQ mobile料金プラン(全て税別)
プラン名称 データ高速プラン データ高速 + 音声通話プラン データ無制限プラン データ無制限 + 音声通話プラン
月額基本料金 980円 1,680円 1,980円 2,680円
月間データ容量 2GB 無制限
通信速度 2GBまで受信最大150Mbps(2GB超は送受信最大25Mbps) 送受信最大300kbps
テザリング
国内通話料 - 20円 / 30秒 - 20円 / 30秒
国際通話 - -
SMS(国内 / 国外)
国内SMS送信料 3円 / 1通
国際SMS送信料 100円 / 1通(免税)

音声通話プランは最低利用期間が12カ月で、期間内に解約する場合は9,500円の契約解除料が必要になる。また、3日間で1GB以上の利用があった場合は速度制限される場合がある。

そのほか、端末補償などのオプションサービスも用意する。サービス内容と月額料金は以下の通り。

オプションサービス
サービス名称 電話基本パック 端末補償サービス メールサービス
内容 留守番電話サービス / 迷惑電話撃退サービス / 三者通話サービスが利用可能 端末の故障 / 盗難 / 紛失を補償(対象機種:「KC-01」、「LG G3 Beat」) メールアドレス「@uqmobile.jp」が利用可能(対象機種:「KC-01」、「LG G3 Beat」)
月額料金 380円

メールサービスについてはMMSを利用しているため、一部機種のみの対応となる。

UQ mobileの販売はエディオン、ジョーシン、ビックカメラ、ケーズデンキ、ソフマップ、ヤマダ電機、コジマ、ノジマ、ヨドバシカメラの各店が店頭で行うほか、UQ mobileオンラインショップでも18日の朝9時から販売する。

販売店舗

iPhoneで利用することは難しい

なお、auネットワークを利用するMVNO事業者としては「mineo」があるが、iOS 8でiPhoneでは利用できなくなるという問題が発生していた。残念ながら、UQ mobileもmineoと同様にiOS 8に対応していない。また、iOS 7以前の環境についてもmicro SIMのみの販売で、iPhone 5以降に採用されているnano SIMの提供予定がないことを考えると、iPhoneでの利用は現実的に難しいと言わざるを得ない。強いて言えば、LTEに対応していないものの、SIMフリー版iPhone 4SとiOS 7の組み合わせであれば動作する可能性は高い。この点はMVNOとしては不利に働きそうだが、iOS側の問題が解決しないことにはどうにもならないのが残念だ。

また、データ高速プランでは2GBを使い切ったあとに追加の容量が購入できない、「UQ」と名は付くがUQコミュニケーションズのサービスとの連携がないなど、サービス内容にはやや荒削りで惜しい面もあるが、ドコモ一色だったMVNOに選択肢が増えたのは歓迎すべきだろう。LTEでは他者に一歩リードしているauのネットワークが使えるだけに、今後のサービス展開に注目したい。