Googleの開発するOS「Google Chrome OS」を搭載したノートPC「Chromebook」。デルの「Chromebook 11」は、これまで法人向けとして販売されていたが、新たに個人向け販売も開始された端末だ。日本で正式に個人向け販売が行われる、Chromebookの第一世代ともいえるこのモデルを試用してみた。
デルのスタンダードノート風な外見
「Chromebook」は、安価でも動きは軽快で、日常の作業には十分対応できるため、アメリカではすでに大きな実績を挙げている。日本においても2014年半ばから法人や教育期間に向けて販売されていたが、デルがこのたび個人向けにも販売を開始したのが「Chromebook 11」だ。見た目はごく普通のノートPCといった印象で、本体サイズはW294×D200×H25mmで、重さは約1.32kg。11.6型ディスプレイを搭載したノートPCと考えると、サイズもごく一般的といえるだろう。
外見でデルのスタンダードノートと違うところといえば、トップカバーにあるChromeのロゴ。マットなブラックのボディで、ディスプレイのベゼル部以外に光沢はない。かなり落ち着いたデザインで、誰が持っても違和感がないものに仕上がっている。もちろん指紋なども付きづらく、素手で触った跡もさっとふけば取れるので扱いやすい。
Chromebook基準ならば十分なディスプレイとインタフェース群
液晶ディスプレイは表面に光沢のあるグレアタイプを採用している。タッチ操作には非対応で、解像度は1,366×768だ。Windows PCと比較すると少々低スペックに見えるかもしれないが、実際に使ってみると表示は鮮やかで、明るく見やすい。Chromebookの特性としてそれほど細かい描画が必要なわけでもないので、特に問題は感じなかった。
キーボードはアイソレーションタイプ、タッチパッドはボタン一体型が搭載されている。キーピッチも十分で、軽いタッチで扱いやすいキーボードだった。タッチパッドの反応もいい。キーストロークも、11.6型ディスプレイ搭載モデルとしては十分なものだった。
インタフェースは絞り込まれている。本体右側面はSDカードスロットのみ。左側面には電源コネクタとHDMIポート、USB 3.0ポート×2、マイク/ヘッドフォンコンボジャックがある。ヒンジ側と本体手前側には何もない。少ないように感じられるかもしれないが、そもそもChromebookで一般的に使いそうな周辺機器は、外部ストレージとMP3プレイヤーや携帯電話、ヘッドセット、ディスプレイあたりなのだから、これで不足することはないだろう。
■[製品名] Chromebook 11 主な仕様 [CPU] Intel Celeron 2955U (1.40GHz) [メモリ] DDR3L 4GB [グラフィックス] Intel HD Graphics [ディスプレイ] 11.6型液晶 (1,366×768ドット) [ストレージ] 16GB SSD [光学ドライブ] なし [サイズ/重量] W294×D200×H25mm/約1.32kg [バッテリ駆動時間] 最大10時間 [OS] Chrome OS [直販価格] 38,980円(税別、送料込)