デジタルカメラのデータ保管場所やスマートフォンの外部ストレージなど、microSDカードも含めると、「使わない日はない」と言っても過言ではないほど、多くのユーザーが日常的に世話になっているSDカード。「防水」や「耐温度」、「耐衝撃」などをウリにした製品も登場し、その品質向上には注目すべきものがある。だが、本当にそのようなタフな状況に直面した場合、データは守られるのだろうか?

そこで、そんなSDカードとmicroSDカードの耐久性について、日常的に起こりうるトラブルを想定し、「どこまで大丈夫なのか」を実際に検証してみた。なお、あらかじめ断っておくが、今回の内容は、あくまで「記事制作を目的として編集部が勝手に行った実験」であり、メーカーの保証範囲を逸脱している。読者の皆さんは決してまねしないでいただきたい。

耐久性と信頼性に定評あるサンディスクのSD/microSDカードを検証

今回の耐久テストに向けて選んだ製品は、サンディスクのSDHC UHS-I カード「Extreme Pro」(16GB)とmicroSDHC UHS-Iカード「Extreme」(16GB)

サンディスクは1991年に世界で初めてフラッシュベースのSSDを出荷し、1998年に東芝やパナソニックと共同でSDカードフォーマットを発表した企業。製品に対する耐久性と信頼性には定評があり、GfK Japan(ジーエフケーマーケティングサービスジャパン)の調査によれば、日本国内でもメモリーカードの販売数量シェアが2009年から5年連続で1位となっている。

そんなサンディスクのSDカードだが、実際にはどこまで丈夫なのだろうか……SDHC UHS-I カード「Extreme Pro」(16GB)とmicroSDHC UHS-Iカード「Extreme」(16GB)を落としたり踏んづけたりして撮影を繰り返すオジサンの姿が周囲にどう映るのかなんて気にせず、秋晴れの週末の丸1日を費やして検証した。

なお今回のテスト方法は、1つのテストが終わったらデジタルカメラでデータの読み書き可否をチェックし、帰宅後、すべてのテストが終わったあとで、PCで読み書きの可否をチェックするというものだ。

上図のようにペットの画像などを保管している「Extreme Pro」と「Extreme」で耐久性テストを実施した(両者とも保管しているデータの内容は同じ)