ATOKナントカ変換って?

そしてジャストシステムが強くプッシュしていたのが、「ATOKナントカ変換サービス」である。思い出せない言葉を入力する際に「なんとかれとりばー」などと"なんとか"を先頭に付けることで、変換候補を提示するクラウドサービスである。つまり思い出せない部分をATOK(用クラウドサーバー)が補うクラウド推測変換と捉えると分かりやすいだろう。ちなみに"なんとか"の部分はカスタマイズ可能だ。

クラウドデータを用いて曖昧な変換を行う「ATOKナントカ変換」。Windows版及びAndroid用ATOK向けに本日から無償試用版を提供する

こちらは「ATOKクラウドサービス」に含む新サービスとなるため、「ATOK 2015 for Windowsプレミアム」使用開始日から1年間まで使用可能。ATOK Passport(税別286円/月)やATOK Passportプレミアム(税別476円/月)のユーザーは本日(2014年12月2日)から使用可能になる。

同じく本日から一定期間に限って、無償試用可能なATOK for Windows 無償試用版/ATOK for Android Passport版をこちらから試せるので、興味を持った方はぜひ使ってみてほしい。また筆者も「ATOKナントカ変換サービス」に関するレビューを近々寄稿する予定だ。

ATOK 2015製品のラインナップ。「類語ファインダー」を活用したい方はプレミアム版がベストチョイスとなるかもしれない

冒頭で述べた通りATOK 2015は、大幅な改善・刷新というよりもユーザーの使い勝手を中心に進化したIMEになりそうだ。本稿もATOK 2015ベータ版で執筆しているが、前バージョンを使ってきた筆者にとっては類語ファインダーによる変換候補が目立つものの、使い込んでいない現時点での評価は避けておこう。

ジャストシステムは、一太郎の30周年を1つの通過点と捉えつつも、さまざまなキャンペーンを開催することも合わせて発表した。予約キャンペーンや購入者限定プレゼントキャンペーンなどを予定し、さらに発売後の2015年春や2015年秋にも何らかのキャンペーンを思案中だという。

予約キャンペーンとしてジャストシステムのオンラインショップや一部店舗での予約者にオリジナルグッズが送られる

こちらは購入者プレゼントキャンペーン。時計からチロルチョコまで幅広い

ジャストシステムのオンラインショップで販売する「東プレ REALFORCE108UW-HiPro 一太郎30周年記念モデル」。「ESC」キーは一太郎ブランドカラーでもある赤色を採用

歴代一太郎パッケージも会場に並べられていた。特にDOS時代のパッケージは筆者も懐かしく眺めてしまった

阿久津良和(Cactus)