コンセプトは「Life Style」、「One Stop」、「Simple」

続いて、CCCモバイル 代表取締役に就任した服部義一氏が登壇。CCCモバイルの掲げる3つのコンセプト「Life Style」「One Stop」「Simple」について説明した。

CCCモバイル 代表取締役に就任した服部義一氏

東京・代官山 蔦屋書店では専門書籍を並べるだけでなく、本のコンシェルジュと呼ばれる専門のスタッフを配置し、旅行コーナーには旅行代理店を用意するなどして、消費者のニーズを汲み取っている。CCCモバイルでは、これを参考にモバイルの分野で消費者に最適な「Life Style」の提案を行っていく。具体的には、例えば音楽書籍のコーナーにスマートフォンの音楽アプリを展示したり、Bluetoothスピーカーを展示したり、といった取り組みだ。TSUTAYAでないとできない売り方で、競合他社との差別化を図る。

モバイルの分野で消費者に最適な「Life Style」の提案を行っていく

CCCモバイルの運営に関しては、TSUTAYAの所持するコンテンツ力が大きな魅力となる。服部氏は「従来の携帯電話ショップでは、店頭で申し込みをして、本屋で関連書籍を探して、家電量販店でケースを購入するというのが当たり前だった。これまでバラバラだったものが、CCCモバイルなら、シームレスにOne Stopで結ぶことができる。日本でこれができる会社はTSUTAYAだけ」と力説した。もちろん、サービスを利用するとT-POINTが貯まる仕組みだ。

CCCモバイルなら、スマホの契約、周辺機器の購入、関連書籍の購入などが「One Stop」で済む

ただし、その過程で複雑になりすぎないよう「Simple」なサービスを目指し、ショップではCCCモバイルが厳選したアイテムを展示・販売していく。服部氏は「ユーザーを迷わせない。そこがいまの携帯電話販売店と、まったく違う点」と強調。ショップの出店規模は3段階に分けられており、蔦屋家電・蔦屋書店・T-SITE、蔦屋書店(中型)・TSUTAYA(中型)、TSUTAYA全般へと徐々に店舗数を増やしていく。時期は来春以降を予定する。

CCCモバイルの出店計画

1,444ものリアルな店舗を展開しているCCCのメリットを最大限に活用していく