実際に使用した印象は、従来機以上にきびきびとした操作レスポンスに何より感心した。起動やレリーズタイムラグ、AFスピードが速いのはもちろんだが、それ以上に快適なのは、レリーズ後のミラーなどの復帰動作がとても短いこと。連写モード使用時だけでなく、単写の場合でも1回1回のシャッターが非常に小気味よくて気持ちがいい。しかも、ミラーショックやシャッターショッは小さく抑えられている。

【左】すばしっこく動き回るリスがカメラのほうを向いた瞬間を撮影。こうしたシーンを置きピンではなく、動体を追いかけながら撮ることが可能だ 【左】進化した「AIサーボAF III」によって、狙った被写体を捉え続ける予測精度と安定性が向上。AFの作動特性はメニューから細かくカスタマイズできる

AF測距点は、前モデルの19点から、本モデルでは65点に大きく増加。しかも全点がクロス測距で、中央1点はF8に対応する。測距輝度範囲は、最低-3となり、薄暗いシーンでも確実にピントが合う。

10コマ/秒の高速連写で撮影。シャッター優先AE(F8 1/500秒) ISO100 WB:晴天 焦点距離:56mm レンズ:EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM

連写スピードは、被写体に合わせてカスタマイズすることが可能になった

測距エリア選択モードについては、スポット1点のほか、1点、領域拡大(上下左右)、領域拡大(周囲)、ゾーン、ラージゾーン、65点自動選択の7モードが用意される。ボディ背面に新設された専用レバーを押すことで、任意のモードに素早く移行できる。

連写は、最高で10コマ/秒に対応。連写可能コマ数は、UDMA 7のCFカードを使った場合、JPEGで1090コマ、RAWで31コマ、RAW+JPEGで19コマとなる。スポーツなど動きものの撮影に好適な性能といえる。