(左から)錦織圭 写真:AP/アフロ、アンドレ・アガシ

2014年、スポーツ界の大きなトピックの1つは、やはりテニスの全米オープンで準優勝を果たすという、日本人初の快挙を成し遂げたテニスの錦織圭選手だろう。WOWOWプライムでは、今年で4回目を迎える東日本大震災復興チャリティーイベント『TOUCH! WOWOW2014日清食品ドリームテニスARIAKE』を11月22日(土)に独占生中継する。昨年の大会には、テニス界のレジェンドである、ジョン・マッケンローが錦織と対戦し、大いに会場を湧かせた。今年は、グランドスラム優勝8回、元世界ランキング1位のアンドレ・アガシとの夢の対決が見られる。

これまでにないほどに、盛り上がり注目を集めているテニスだが、まだまだルールやマナーについて詳しくない方も多いのではないだろうか? そこで、今回はこれからのテニス観戦がもっと楽しくなる、基礎知識や押さえておくべき見どころを紹介していこう。

基本的なルールを押さえておこう

まずは、どのような場合に得点が入るのか、テニスの基本的なルールについて説明していこう。ゲームは一方のプレーヤーがコート外から相手コートにボールを打ち込む「サーブ」で始まり、そのボールを打ち返す「レシーブ」、ボールを打ち返し続ける「ラリー」により成立する。 得点が入るのは次のような場合がある。

●ツーバウンドした場合
自分のコートに打ちこまれたボールは、ノーバウンド、もしくはワンバンド以内で相手コートに打ち返さなければいけない。また、打ち返すボールは、自分のコートにつくことなく、ノーバウンドで相手のコートに落下するように打たなければならない。

●相手のボールがネットにかかった場合
打ったボールがネットにひっかかったり、ネットは越えたが、得点エリア内にボールがリバウンドしなかった場合は、相手のポイントとなる。

●相手のサーブが2回連続で入らない場合
サーブは、2回打つことができるが、2回とも失敗した場合は相手のポイントとなってしまう。

テニスの得点は、ラブ、15、30、40、ゲーム

得点は、1つのプレーに勝てば、1ポイントが得られる。得点の数え方は、次のようになっている。

・0ポイント:「ラブ」(0:LOVE)
・1ポイント:「フィフティーン」(15)
・2ポイント:「サーティ」(30)
・3ポイント:フォーティー(40)
・4ポイント:ゲーム

この独特の数え方は、時計の文字盤を4分割したものを使用している。しかし、なぜ3ポイント目が、フォーテォーファイブ(45)じゃなく、フォーティー(40)なのか? と疑問に思うが、発音の際に「フォーティーファイブ」は長くて言いにくいためファイブだけ省略したといわれている。それと、なぜ0ポイントは、「ラブ」と言うのか気になる人も多いのではないだろうか。これは、諸説あるが、もっとも有力なのは「0が卵の形に似ているので、フランス語でl'oeuf(レフ)と呼ぶようになり、それを英語のLove(ラブ)と聞き違えて広まった」という説。

ちなみに他には、「for Love(愛のために:損得のない、無償で)から来ている」などという、詩的な意味が込められているという説もあるそうだ。