使い道をがんばって考えなくていい

次から次へと、経験やアイディアの話は尽きない。ただひとつ言えることは、「がんばって使い方を考えなくても、FR10はユーザーの趣味や生活に寄り添って活躍してくれる」ということだ。

そのうえで、今まで見えなかった景色を見せてくれたり、新たな気付きを与えてくれるのだ。これこそまさに、FR10の魅力なのだろう。ユーザーからの反響も大きく、「ヒンジユニットのカラーバリエーションを増やしてバラ売りしてほしい(気分やファッションで着せ替えたい!)」「カモフラ(迷彩)柄が欲しい(サバイバルゲームで使いたい!)」といった要望が、続々と届いているという。

ヒンジユニットを着せ替えて楽しむことも、あくまで構造的には可能

オレンジモデルのみ、リング部分と液晶モニター部分(コントローラー部(の外装が同一色なのは、デザイナーのこだわりだとか

多くのコンパクトカメラが、センサーの大型化やズームの高倍率化に腐心する中、使い方のアイディアやファッション性といった情緒的な価値で選ばれる製品が出てきたことは、我々ユーザーのみならず、業界にとっても歓迎すべきことだろう。競合製品が登場して、やがてひとつのジャンルとして確立されるかもしれない。

事実、FR10ワールドは確実に広がる方向に動いている。すでに現在、開発スタッフの間では、交換パーツやアタッチメントなどの計画・試作が日々行われているとのことだ。ますます面白くなりそうなFR10の今後に期待しよう。

左から柳氏、野仲氏、隅氏