「VAIOのファンを裏切らないものを製品化する」 - 伊藤ダイレクター
トークショーのあとに、VAIOの伊藤ダイレクター、御園生氏に単独インタビューを試みた。
VAIOの伊藤ダイレクターは、「これだけ多くの人に集まっていただき、VAIOに対する期待感の大きさを改めて感じることができた。これまではクリエイターの声を聞いていたが、今回は一般ユーザーを対象にしたイベントであり、VAIOファンの方々に「VAIO Prototype Tablet PC」をお見せすることができた。実際に触ってもらった参加者からは、『これはいい』と言ってもらえたこと、好感をもってもらったのと同時に、期待の大きさを感じた。しっかりと応えていきたい」とした。
また、「『VAIO Prototype Tablet PC』によって、VAIO株式会社が打ち出した『本質+α』を理解していただき、それが受け入れられているという手応えも感じた。VAIOのファンを裏切らないものが登場するのではないか、という期待感を持っていただけたと考えている。これをしっかりと製品化しなくてはならない。これが我々の使命である」とも語った。
当初予定になかった、実際に触ってもらう場を設けたことについては、「質感は触っていただけないと良さがわからないと思い、VAIO側からソニーストア大阪に申し入れた。まずはソニーストアのお客様や、VAIOのファンに体験していただきたいと考えた。実際に触っていただいて、VAIOがきちんと帰ってきてくれたと思っていただけたらいい」と述べた。
ちなみに、ユーザーとの対話のなかでは、価格や詳細なスペックに対しての質問が多かったほか、「いま使っているVAIOで感じる課題を伝えたいというユーザーの姿が見受けられた。こうした声も次の製品に反映したい」という。
また、事前に約1カ月間「VAIO Prototype Tablet PC」を使用した御園生氏は、ディスプレイ性能や本体性能の高さから、同機を「フォトグラファーにとって最適な1台」に感じたと語る。
とくに、写真やデザインのプロでないクライアントが同席する現場で完成品に近い制作物を見せられるメリットが大きく、クライアントに安心感と信頼感を提供できる最初のデバイスかもしれないと評した上で、「あえて課題をあげるとすれば、個人的には、撮影現場に持ち運んで利用できる、もう少し画面が小さくて軽いものが欲しい。ミニディスプレイポートがついているので、オフィスに帰ってきたらColor Edgeにつなげて作業をするといった使い方もできるだろう。正式に発売されたら購入したい」と語った。
一方、ソニーストア大阪の堺本浩司店長は、「かつての周年イベントで用意していた来店記念品を、今回は用意しなかった。しかし、国内初展示やVAIOのトークショーなど、新たなイベントへの取り組みを通じて、ソニー製品やVAIOに興味を持つ多くの方々が来店している。ソニーのVAIOのファンだった人たちが、VAIO株式会社のVAIOを待ってくれているという手応えを感じた。VAIOは、ソニーストア大阪でも継続的にしっかりと販売をしていくことになる。新たな製品が早く登場し、またソニーストアに訪れてくれることを期待している」とコメント。
「ソニーストアへ来店するお客様は、一度来店しただけでは購入せず、何度も来店して納得した上で購入するというケースが多い。10周年記念祭をきっかけにソニーストア大阪を訪れた方々が再びソニーストアを訪れ、ストアのメンバーになっていただいたり、購入をしていただくことに期待している。まだまだソニーストアの知名度は低い。10周年記念祭は終わりではなくて、ソニーストアとお客様をつなげるスタート地点にしたい」と述べた。
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