国立国会図書館所蔵の古書のKindle版を発売

玉木バイスプレジデントの挨拶の後、アマゾンの新サービスの説明へ。アマゾンジャパンは、国立国会図書館が所蔵しているパブリックドメインの古書をKindle版として発売を開始した。これは、100年以上前の日本の古典的名著や原典、初版本など、国会図書館が所蔵し近代デジタルライブラリー上で公開している文化的価値が高い古書をKindleで読めるようにしたもの。

これらの古書は、Kindleストアに「Kindleアーカイブ」というカテゴリーにて1タイトル100円で販売。アマゾン ジャパンのディレクターの友田雄介Kindleコンテンツ事業部長によると、Kindle版にするにあたって1点1点読みやすいように加工しないといけないためすぐには全部刊行できないものの、2014年内には1,000タイトル以上配信していくとのこと。

新サービスの説明をする友田雄介Kindleコンテンツ事業部長

貴重な古書がKindleで手軽に購入・閲覧可能だ

低価格の新Kindleと最上位モデルのKindle Voyage

友田Kindleコンテンツ事業部長の説明に続いて、Kindleデバイス&アクセサリー事業部長の小河内亮氏が登壇し、デバイスの新製品説明へ。アマゾンの電子書籍リーダーとしておなじみのKindleだが、今回の説明会ではその最上位モデルにあたるKindle Voyageと新しいKindleが登場した。

Kindle Voyageの特徴は薄さと見やすさだ。マグネシウムボディとフラットなガラス製の表面により、7.6mmというアマゾンの端末の中で一番の薄さを実現。重さも180gと軽量で、片手で持っても苦にならない重さとデザインになっている。

また、ディスプレイは画素密度が300dpiで文字や画像が精密に。加えて、ガラス表面にマイクロエッチング加工をほどこすことで紙のような質感を再現し、光を拡散させ映りこみをなくして明るい日差しの中でも読書ができる見やすさになった。さらに従来の製品よりフロントライトが39%明るくなり、周りの明るさに合わせて自動的に画面の明るさを調整するAdaptive Front Light機能によって、Kindleシリーズの中で最も見やすくなっている。価格は税込21,480円だ。

高級モデルのKindle Voyageに対し、新しいKindleは6,980円と手頃な価格になっている。重さについても191gとKindle Voyageほどではないが軽量だ。今回登場のKindle Voyageと新Kindleには、英文の読書中に登場する難しい英単語を自動的に簡単な言葉に置き換えて読みやすくする「Word Wise」という新機能が搭載されているとのこと。

新しいデバイスの紹介をする小河内亮Kindleデバイス&アクセサリー事業部長

Kindleと Kindle Voyageを並べると、Kindle Voyageが一回りコンパクトで画面が見やすい印象だ