アマゾンジャパンは29日、Kindle/Fire新製品および新サービスの記者説明会を開催した。9月18日に発表したKindle新製品披露し、国立国会図書館所蔵の古書のKindle版を発売というサービスも登場。また、新製品と新サービスの発表と併せて発表および授賞式が行われた「KDPアワード」の模様についても紹介していこう。
電子書籍はまだ多くのイノベーションの余地を残すもの
記者説明会の冒頭、アマゾンジャパンのバイスプレジデントでKindle事業本部長の玉木一郎氏が登壇し、Kindleユーザー516名を対象にしたアンケート調査の結果を交えつつ、現在のKindleと電子書籍事情を説明した。
Kindleはサービス提供から2周年になるが、日本語書籍タイトル数がサービス開始は5万冊だったのが現在では25万冊と5倍になったという。コミックに関しては、当初1.5万冊だったのが現在では9万冊となんと6倍になっている。また、Kindle本を購入したきっかけについては、「電子書籍に興味があったから」が全体の32.6%と最も多い。一方、TVCMを見て購入しようと考えたユーザーは0.6%と少なく、玉木バイスプレジデントはこのことについて「まだ先進的なユーザーが興味を持っている段階」と分析した。
続いて、よく購入している本のジャンルについては、上位3つが「小説(52.9%)」「ビジネス/経済(28.1%)」「コミック(27.3%)」という結果に。いつどこで読むかについては、「通勤/通学中に電車/バスの中で」が最も多かった。
最後にKindleで魅力を感じる点についての結果も紹介されたが、場所を取らない・紙の本より低価格だけでなく、文字サイズやフォントが変更できる、検索など調べものをしながら読めるなど様々な回答があったとのこと。この結果について、玉木バイスプレジデントは、「ユーザーが様々な使い方をしており、まだ多くのイノベーションの余地を残すものである」とコメントし、アンケートの結果を元にした説明を結んだ。