Apple Watchの現状

筆者は9月9日、Flint CenterでApple Watchに触れることができた。しかし操作することができるApple Watchは、説明スタッフの腕に装着されているものに限られ、実際に筆者が腕につけたものも含めて、画面がループを繰り返すデモとなっていた。

画面がループしているデバイスも、内蔵されているTapTic Engineは作動しており、バイブレーションとは違う、エレガントながらシャープな感覚を手首に伝えてくれた。また、説明スタッフは時計のカスタマイズと表示、Touch Messageのデモを披露していた。

とはいえ、Apple Watchはまだ完成品に到達していないようだ。9月のイベントで展示していたものも含め、タッチアンドトライ会場の外へ持ち出したり、レビュー用に貸出を行ったりはしていなかった。Tim Cook氏はイベントのたびに腕に装着しているが……。

Apple Watchのウェブサイトにも、次のような一文が但し書きとして掲載されている。

「機能が変更される場合や、地域または言語によって利用できない場合があります。iPhone 5以降が必要です。このデバイスは米連邦通信委員会の規則によって義務づけられている認可を受けていません。認可を取得するまで、このデバイスは販売または貸出しされるものではなく、販売または貸出しを目的として提供することもできません」

つまり、認可を受ける段階の製品版には至っておらず、仕様も変更される可能性があるということだ。例えばプロセッサやバッテリーについては、最終的に向上する可能性がある。

完成した姿を見せたApple Watchは、米国外でもお披露目となっている。フランス・パリにあるColetteのイベントでも展示された。Appleは9月9日のイベントもそうであったように、ファッション業界への売り込みに積極的な姿勢を見せており、これまでの製品とは異なる動き方をしている。

Watch Editionは18金のゴールドが高級感をより引き立てる