Windows Phone 8.1も登場した最新デモンストレーション

次に登壇したのは、日本マイクロソフト 事業執行役員 エバンジェリストの西脇資哲氏。昨年のThe Microsoft Conference 2013と同じく、各種デモンストレーションを担当した。

最初は会場に展示したWindowsタブレットとして、Adobeの「Adobe MAX 2014」で披露した「VAIO Prototype Tablet PC」や、パナソニックの「TOUGHPAD 4K UT-MA6」を紹介しつつ、自社製品であるSurface Pro 3のアピールは忘れなかった。Surface Pro 3は、Surface Pro 2の11倍の売り上げを達成し、法人向けも好調だという。

日本マイクロソフトの西脇資哲氏

会場に展示したWindows 8.1対応デバイス

後のデモンストレーションで使用した3DプリンターやXbox Oneも並んでいる

パナソニックの「TOUGHPAD 4K UT-MA6」を手にする西脇氏

最初のデモンストレーションは、一体型マルチ決済機能付きタブレット。クレジットカードや非接触型の電子マネーカードを使って、購入品や飲食代の決済を可能にするシステムだ。iPadなどと連携した決済システムは飲食店でも見かけるが、Windowsベースのオールインワンデバイスは日本初である。Windows Embedded 8.1 Industryを搭載したエンパシ製のEM10を用いた決済シーンでは、売り上げ管理なども披露した。

一体型マルチ決済機能付きタブレットの概要。サーバーやパートナー企業のサーバーと連携し、決済システムを提供する

デモンストレーションに用いられたエンパシのEM10。Windows Embedded 8.1 Industryを搭載している

EM10でそのまま売買履歴など各種情報を、その場で確認することも可能だという

次は「Microsoft 3D Printing」と題した3Dプリンターだ。Windows 8時代からDirectXの技術を駆使したシステムとしてアピールしていたため、覚えている方も少なくないだろう。会場では3D SystemsのCube 3を使い、Windowsタブレットから造形を行った。3Dプリンターの普及をMicrosoft/日本マイクロソフトが後押しするとなると、色々と面白くなるだろう。なお、Microsoftは3Dファイル最適化サービスとして、Model Repair Serviceも提供している。

3DプリンターはWindows 8で標準サポートしているため、Windows 8.1でもプラグ&プレイで利用できる

会場では3D SystemsのCube 3を使って、実際の造形を披露した。もちろん時間の関係で造形シーンはカットされたが、Windowsとの相性は良さそうだ

事前に造形したものも紹介し、修正箇所があればWindowsタブレット上のCADシステムで簡単に手直しできることをアピールした

ここで登壇者は樋口氏に戻り、エンタープライズ系の話題へと移るのだが、本稿では西脇氏のプレゼンテーションを追いかけることにしよう。