何ができるのか
「Syn.」という言葉は、構想段階で出てきた、Synapse(シナプス)、Synchronize(シンクロナイズ、同時性)、Syndicate(シンジケート、集合的、企業組合)、Synergy(シナジー)といった言葉が、すべて「Syn」から始まることから名付けた、と森岡氏。
構想に基づき、まずは「Syn.menu」として共通のサイドメニューを設置。サイトやアプリの左側から現れるメニューの下部に、他のサービスへのリンクを設けて、自由に行き来できるようにするほか、「Syn.notification」として、各社のコンテンツの新着情報を表示する。
システム自体はビットセラーが開発し、同社のサーバーを介して各社のコンテンツをつないでいくが、現時点で通常のWeb閲覧で得られる履歴以上の情報は取得しておらず、各社で共有もしないそうだ。
さらに、Syn.menu内に広告を掲載する「Syn.ad」も提供。各社のコンテンツ内に表示するのではなく、メニューを開いたときにだけ表示されるため、コンテンツを邪魔しない、というのが特徴で、どのサービスを利用していても、共通メニュー内に大きく表示されるため、「(東京)渋谷のスクランブル交差点にあるビルボード」と森岡氏は表現。17年度には、月間100億インプレッションにまで拡大することを目指す。Syn.adはレベニューシェアで収益化を図る予定だ。