既報のとおり、NVIDIAはこのほど、8型Androidタブレット「SHIELDタブレット」を発表した。本日から日本国内での販売が開始されるが、それに先駆けて「SHIELDタブレット」を試用する機会を得たので、早速使用感をレビューしたい。
SHIELDタブレットは、ゲーミングに特化した8型Androidタブレット。2013年に発表された「Tegra Note 7」は、固有のタブレット製品を指すものではなく、NVIDIAがリファレンス設計、ID、アクセサリを提供する"プラットフォーム"という位置付けであったが、SHIELDタブレットはNVIDIAの自社ブランド製品として投入される。
Androidゲーム市場が急激に成長していることに加え、NVIDIAは、PCがコモディティ化が進む中で、モバイルPCやゲーミングPCなど用途別に特化し製品が登場したように、タブレットでも今後、用途に合わせた特化モデルが求められる時代へと変わると説明する。「SHIELDタブレット」は、"タブレット分野におけるゲーミングモデル"というポジションを確立すべく開発された製品だといえる。
自動車やPCが例として挙げられているが、これらの分野では用途に合わせて製品が投入されているが、NVIDIAはタブレット市場でもやがて用途に特化したモデルがユーザーから求められるようになると予測をしている |
しっかりとした本体
それでは外観から製品を見てみよう。SHIELDタブレットの本体サイズは、W221×D126×H9.2mm。ほかの8型タブレットと比べても、少し大きいがそれでも標準的といえるサイズだろう。マットな質感の本体はすべりにくくホールドしやすい。筆者の場合、手が大きいこともあり片手で無理なく持つことができる。重量は約370gとほかのモデルと比べて重め。ずっしりと中身が詰まったような感覚がある。ただ、ゲームプレイで長時間持っていてもあまり疲れは感じなかった。
ディスプレイサイズは8型で、解像度は1,920×1,200ドットのWUXGA。視野角は広めだが、映り込みが大きい。角度や輝度の調節で使用には問題ないし、ゲームや動画などのコンテンツに没入してしまえば特に気にならない。
前面に搭載したバスレフ型のスピーカーは、音に厚みがあり、タブレットということを抜きにしても十分な音質だと思う。
インタフェースはMicroUSB 2.0×1(データ転送と充電を兼ねる)、MiniHDMI×1、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN + Bluetooth 4.0 LE、カメラ(前面背面ともに500万画素)、SDXC対応microSDスロット、ヘッドホン出力を備える。
OSはAndroid 4.4.2(kitkat)、Tegra Note 7と同様に機能追加やバグフィックスといったソフトウェアアップデートはNVIDIAからOTA(On The Air)提供される。SHIELDタブレットはすでに北米で販売されているが、現在のところ、1カ月に1回の頻度でアップデートが提供されているようだ。
オプションで提供される専用カバー |
本体側面には、くぼんだ部分があるのだが、このくぼみに専用カバーの突起部分をはめる(接着自体はマグネット)。カバーを閉じると自動的にスリープに入り、カバーを開くとスリープから復帰する |
なお、北米ではWi-Fiモデルのほか、LTE対応モデルも販売されているのだが、日本国内ではWi-Fiモデルのみの販売で、LTE対応モデルは「検討中」とのことである。試用したのはもちろん日本国内で販売するWi-Fiモデルだ。