ウィンドウ化は先祖返りか否か
前述のとおりWindows 10テクニカルプレビューは、Windowsストアアプリをデスクトップアプリと並べてウィンドウ化できる。改めて述べるまでもなく本来Windowsストアアプリは異なる画面サイズを持つデバイスで動作するように設計してきたが、あくまでもフルスクリーン表示が前提だった。そのため、ウィンドウ化は"先祖返り"と揶揄(やゆ)されても致し方ない。
もちろんタブレットなどのスモールデバイスが台頭しているなか、Windowsストアアプリを破棄するのは得策ではないし、旧来のデスクトップを強化しなければ過去のWindowsユーザーがそっぽを向いてしまう。このことはWindows 8/8.1で明確になった。Windowsストアアプリのウィンドウ化は移行期におけるMicrosoft苦肉の選択だったのではないだろうか。
いずれにせよSDK(ソフトウェア開発キット)も用意していない現状で、Windows 10におけるWindowsストアアプリの状況を判断するのは早計である。だが、PCとタブレット/スマートフォンをつなぐWindowsストアアプリの登場次第で、その評価は大きく異なるだろう。
阿久津良和(Cactus)
■前回の記事はこちら
・短期集中連載「Windows 10」テクニカルプレビューを試す(第2回) - 遂に復活した純正スタートメニュー
http://news.mynavi.jp/articles/2014/10/03/windows10/