なお、インタフェースは現時点では明らかにされておらず、試作品についてもボリュームボタンや電源ボタンなどが用意されているだけで、製品化の段階で決定することになりそうだ。外形寸法や連続駆動時間、価格なども未定。本体の厚みや重量などについては見直していく考えを示しており、今後の製品化において改良されることになりそうだ。
さらに、外出先でも高速ネット接続が可能なLTE通信機能を内蔵。NTTドコモとの契約によって利用できる。また、音声通話機能も搭載。保護規格IPX5/IPX7に準拠した防水対応も行っている。
具体的な用途として、屋外での作業が多いシーンや、商談などにおいてより鮮やかな色彩で表示したい場合などのビジネスシーンでの利用が想定されている。
シャープの笛田部長は、「今までのモバイル端末では実現できなかった見やすさを提供でき、さらに、今までのモバイル端末にはない鮮やかな色彩を提供できる。ここに、MEMS-IGZOディスプレイの特徴を生かすことができる」とする。
カラーフィルターを介さないRGBバックライトを活用することで、高色純度およびNTSC比120%という高色再現性を達成している。
また、笛田部長は「Pixtronixとの協業によるMEMSによるパネル開発と、ディスプレイデバイスの開発、そしてそれを利用した製品として完成させるという3つの作業を同時並行で行っている。初めてのデバイスであることから様々な課題はあるが、それらをひとつひとつ解決して、来年上半期の製品化につなげたい」としている。
10月7日から千葉県千葉市の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2014」のシャープブースで展示される予定だ。