様々な機能からユーザーの“いま”を推定

「エモパー」では、加速度センサーを用いて「端末を机の上に置いている」「持って歩いている」などの検知を行う。GPSでは利用者の現在地を特定。これに加えて利用者の行動習慣を参考にするほか、シャープ製のスマートフォンに搭載されている「Grip Magic」も利用する。これらの情報から、総合的に「利用者の現状」を推定しているという。センサーを常時駆動させる必要があり、消費電力が気になるところだが、小林氏によれば「低消費電力の技術により、影響はほとんど無視できる」とのことだった。「エモパー」を駆動させても、バッテリー残量への影響は数%に満たないという。

様々な機能を用いて利用者の現状を推定する

「エモパー」の声は音声合成で、話す内容は基本的にプリセットされたものとなる。これに外出先の情報や天気予報など、ネット上の最新情報が逐次追加される。基本的な処理をスマートフォン本体で行うことで、バッテリーの消費が抑えられるだけでなく、プライバシーに配慮できるメリットもあるという。

「エモパー」の声は、音声合成

プライバシー保護にも配慮

最後に、小林氏は「実際に使い始めると、喋らないスマートフォンを使ったときに寂しさを感じるようになる」と自身の体験を明かした。そして「エモパーによりスマートフォンに新たな付加価値を加えていきたい」と言葉に力を込めた。