レーベルゲート執行役員専務の一志順夫氏

発表会では、音楽配信サイト「mora」を運営するレーベルゲート執行役員専務の一志順夫氏も登壇した。

一志氏はまず、2013年10月時点で600タイトルだったハイレゾ音源の数が、2014年9月現在で3,000タイトルと5倍にまで増加した点を紹介。「レコード会社のハイレゾ対応が本格化している」とコメントした。売上面でもハイレゾ対応コンテンツは右肩上がりで成長を続けており、一志氏によれば「楽曲数で1%に満たないハイレゾコンテンツが売上の20%に迫る」という。

【左】レーベル各社がハイレゾ対応に本腰を入れる 【右】売上の20%に迫るハイレゾ

今後のポイントはライトユーザーへの訴求

購入者の9割は男性だといい、20~40代が多いという。一志氏は「特に20~30代が多い」と語り、ジャンル別では「アニメ音楽が当初予想していなかったほど売れた」と説明する。

【左】ハイレゾコンテンツ購入者の属性 【右】ハイレゾコンテンツのダウンロードランキング

【左】ジャンル別配信数。アニメ音楽、ゲーム音楽がタイトル数に対してダウンロードが多いという 【右】通常版よりハイレゾ版の方が圧倒的に売れている藍井エイル「INGITE」と春奈るな「Startear」

一志氏は最後に「女性層を含むライトユーザーへの訴求が今後のポイントになる」とし、そのためには「オールジャンルのタイトル拡充が必要」と説明。同社では、レッド・ツェッペリン「天国への階段」(10月予定)や「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」など、さらなるタイトル拡充を予定しているといい、「ハードウェアとソフトウェア(コンテンツ)の両輪で、ハイレゾマーケットの拡大を図る」と、市場拡大への意気込みを語った。

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