自分にとってのアプリの存在価値は使用頻度にのみ現れるものではありません。気に入った服を毎日着るわけではないように。日頃ほとんど使わないけど、だからといって不要なわけではない。使う機会は少なくても自分にとっては必須の1本。そんな理由で2年以上ホーム画面に並んでいるアプリをピックアップしました。
天文学3D
「天文学3D」は、星や月の運行を確認できる、星座早見盤アプリ。ジャイロセンサー連動で、iPhoneを向けた方角にある天体を表示してくれます。日付を指定して過去や未来の星空を見たり、各天体の詳しい情報を調べたり、地球を含めた俯瞰など、様々なビューで星と宇宙を見ることができます。星の見えない都会でも、真昼間でも、iPhoneをかざせば本当はそこに星があるんです。
狭い電車の中でもうるさいカフェの中でも、iPhoneのホーム画面をフリックする時、このアイコンが目に入るたびに、宇宙は広くて自分はちっぽけなのだと思い出します。宇宙とのほんの小さなつながりがここにあるように感られて、日頃それのど星空ばかり見上げるわけではないのに、消すことができないアプリです。見えない星が今もそこにあると教えられて、なんだか安心するような、納得するような、まあいいやと思えるような。このアプリにも宇宙にも、そんな意図は全く無いのでしょうけどね。