「交ぜ書き変換入力」機能により、画数が多い漢字や思い出せない漢字は、読みをひらがなで書くことで、スムーズに入力できるほか、変換自動学習機能や入力した文字から候補を表示する機能、くせ字を学習する機能、入力した手書き文字を自動的にスクロールして入力作業を補助する機能などを搭載している。

画数が多い漢字や思い出せない漢字はひらがなで書くことで、スムーズに入力

交ぜ書き変換入力では、「会議」と入力する場合、「会議」、「かいぎ」、「会ぎ」、「かい議」のように書いても、「会議」と入力することができる。人名では難しい漢字が使用されている場合もあり、こうした場合にも手書き入力のメリットを生かすことができる。

そのほか、シニア層や子供などキーボード入力に不慣れなユーザーも、手書きという慣れた形での入力が可能になる。

「キーボード入力やフリック入力は、習得するのに一定の時間がかかるが、手書きであれば習得にかかる時間は不要。誰もが、すぐに利用できるという点も特徴になる」(浮川初子専務取締役)という。また音声入力は、周りに配慮しながらという課題があり、「最も汎用性が高い入力方式が手書き入力だといえる」と自信をみせる。

浮川初子専務取締役

さらに、浮川和宣社長は、「MetaMoJiは、人とコンピュータ端末の距離を近づけることを目標にアプリケーションの開発を続けてきた。iOS上の他のアプリケーションでもmazecが利用できるようにすることは、多くの利用者から求められていたものであり、当社にとっても悲願であった。今後もさらなる機能拡張を進めて、スマートフォン、タブレット端末でのコンピューティングの世界を広げていく」と意欲をみせている。

システム全体でサポートされたことで様々なアプリでも利用可能に(写真はiPad版)

mazec for iOSの具体的な販売目標は明らかにしていないが、「あらゆるアプリで手書き文字が利用できるようになることから、mazecの販売数量が大きく広がる可能性がある」と期待している。

なお、従来から販売している「MetaMoJi Note/Share」で提供している手書き変換アドオンはそれぞれのアプリと連携したアドオンとして販売を継続。また、法人向けに提供する「mazec for biz」は、年内の提供開始を予定している。