パナソニックは、ドイツ・ケルンで開催中の世界最大のカメラ見本市「photokina 2014」において、Androidを搭載しLTE通信に対応する厚さ21mmのコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-CM1」を発表した。ドイツでは11月下旬から発売し、価格は899ユーロ。当初は欧州の一部で販売を行いつつ、今後日本を含めた世界市場への展開を検討していくという。
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DMC-CM1は、外観は通常のスマートフォンながら、大型レンズを搭載し、「Androidを搭載し、スマートフォン機能を備えたデジタルカメラ」という位置づけで開発されており、パナソニック側も「あくまでデジカメ」と強調する。
Androidは最新バージョンの4.4を搭載し、ディスプレイは4.7型フルHD液晶を採用。チップセットとしてはQualcommのMSM8974AB 2.3GHzを搭載し、無線LAN、Bluetooth、NFCといった通信機能に加え、LTE通信にも対応する点が特徴。
【左】本体上部。右端がシャッターボタン、その左がカメラスイッチ。画面オフの状態でも、どのアプリを使っている状態でも、スイッチをスライドさせるとカメラが起動し、もう一度スライドするとカメラが終了して元の画面に戻る 【右】本体底面。microSDカード、SIMスロットを装備する |
カメラとしては、撮像素子に有効2,010万画素の1型MOSセンサーを採用。レンズは35mm判換算で28mm相当、開放F2.8の単焦点レンズを搭載する。レンズは新設計のLEICA DC VARIO-ELMARITレンズで、ノイズや収差補正など、単焦点レンズとして高い性能を維持したという。
外観は「背面レンズの大きなスマートフォン」という外観で、実際、今まで携帯電話・スマートフォンを開発していた旧パナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)のメンバーが開発に大きく携わっている。