4月よりLIGで働き始めて約半年
--4月からWeb制作会社のLIGで働いているそうですが、「即戦力な男」として入社することにプレッシャーはありませんでしたか?
菊池氏「向こうがウェルカムの姿勢だったので、特にありません。胴上げされながら入社しました」
--「即戦力な男」を見た同期の反応はどうでしたか?
菊池氏「新卒の同期は4人なのですが、変人ばかりなのでそこまで浮かないです。医学部卒とかもいて、新卒なのに平均年齢が26歳です」
--LIGはどのような会社ですか?
菊池氏「すごく自由で働きやすい会社ですよ。伝説のウェブデザイナーを探したりしています。基本的にはタスクをこなせば、好きなことができるというスタイルです」
--好きなことというのは?
菊池氏「例えば本棚に大量の漫画があって、誰でも読んでいいようになっています。ちょっとしたネットカフェですね。今、『沈黙の艦隊』の全巻読破を目指しています。やるときはやる、遊ぶときは遊ぶという感じです」
--普段のお仕事はどのようなことをしているのでしょうか?
菊池氏「PRチームに所属して、商品PRのためのブログ記事の企画などを考えています。この前も『いろいろな犬が小室哲哉の顔をなめまくるっていうサイトを作れば絶対話題になりますよ!』って提案しました」
--シュールですね
菊池氏「他にも『小人になった長渕剛がトンカツ屋の大食いチャレンジに挑戦、衣のサクサク感に心打たれてバラードを披露するサイト』とかを考えました。どちらも芸能人のアサインが難しいって却下されましたけど。Webって極端じゃないと話題にならないんです。誰かが100%を出しきったものがヒットするんですよね」
--菊池さんがおっしゃると説得力がありますね
--面白いものを出すために日頃行っていることはありますか?
菊池氏「いろいろ考えているんですけど、最近は一番興味がないものにはまっています」
--一番興味がないものとは?
菊池氏「例えばコンビニにパンを買いに行ったら、『これは一番食べたくないな』と思うものを選びます」
--どうしてですか?
菊池氏「新たな道がひらけるじゃないですか。雑誌とかもそうやって買ってますね」
--最近買った雑誌は?
菊池氏「スキーヤーの雑誌です。夏なのに売っていると思って、中を見てみるとスキー写真特集号だったので買ってみました。この革新的な写真集が、90年代スキー写真のターニングポイントだった! という内容でした。雑誌の隅々にまで知らないことが書いてあるんです」
--自分が好きなものだけを選んでいると絶対出会えない世界ですね
つらいことは"自伝"で昇華?
--仕事でつらいことはありますか?
菊池氏「ボケを聞き返されたらつらいですね。『ん? 何?』『何でもないっす』って」
--そういうことじゃないです
菊池氏「そうですか。僕あまりストレスがたまらないんですよね」
--楽しくやっていらっしゃると
菊池氏「50年後に自伝を書く予定なんですけど、『50年後から振り返った28歳の自分』みたいな感じでやろうと思っているんです。それで、その構成を今から考えています。その中で、『このときは菊池にとって修行期間だった』って書けばいいやと思っていて。そうすることで、現状つらくても何とかなると思えますし、自分を客観的に見られるようになります」
--ポジティブですね
菊池氏「でも、人類って来年に滅亡するんです。古代エジプトで予言されてるみたいで」
--菊池さんの自伝が読めないのは残念ですね
--今後仕事でどのようなことをしていきたいですか?
菊池氏「ビビらせたいですね」
--ビビらせるとは?
菊池氏「笑いでも感動でもない、『なんだこれ?』って思うものが好きなんです。『こいつヤバいな』って」
--「即戦力」のサイトようなものでしょうか?
菊池氏「いえ、もっと想像を超えた、すべてを取っ払ったやつです。とんねるずとダウンタウンが共演して合同コントをするぐらいのことです」
--スケールが大きいですね
--最後に『世界一即戦力な男 - 引きこもり・非モテ青年が音速で優良企業から内定をゲットした話』について、どのような人に読んでもらいたいか教えてください。
菊池氏「人生の分岐点に交差点の真ん中に立っている人、クロスロードのど真ん中で車に引かれそうな人に読んでいただきたいですね」
--ありがとうございました。