高級コンパクトのPowerShot G7 Xは、Gシリーズの新ラインナップとして、従来よりも小型軽量ボディを実現。35mm判換算で24~100mmの光学4倍、開放F値がF1.8~F2.8の大F2.8の大口径ズームレンズ、1型CMOSセンサーを搭載しながら、コンパクトに仕上げた。

コンパクトなハイエンドコンデジ「PowerShot G7 X」

【左】本体背面。2段のダイヤルに赤いラインが目を引く 【右】本体上部。ボタン類は最小限

実際、持ってみると軽く、小さく、普段の持ち歩きも容易ながら、1型センサーや大口径レンズによる画質も期待できる製品。ダイヤルなどにある赤いラインやアルミ素材など、高級感も十分にある。

本体左右側面

撮影モードと露出補正の設定は2段ダイヤルによって設定できるほか、レンズのコントローラーリング、タッチパネル液晶といった操作性への配慮もあり、面白いところでは上方向に180度回転して、自分撮りもしやすいチルト液晶が搭載された。

自分撮りもしやすいチルト液晶

また、NFCと無線LANも内蔵していて、スマートフォンとワンタッチで接続できるようになった。キヤノンもようやく、という印象だが、NFC搭載プリンタとのワイヤレスプリントなどはキヤノンらしい対応。反面、ホットシュー非搭載なのは残念なところだが、そういったアクセサリやファインダーを使いたい人はPowerShot G16などを使ってもらう、ということのようだ。

本体底面にNFCを内蔵。スマートフォンとワンタッチで連携できるほか、対応プリンタとの間でワイヤレスプリントが簡単に行える

もう1つの新製品、「PowerShot SX60 HS」は、とにかく高倍率。35mm判換算21~1365mm F3.4-F6.5、光学65倍ズームレンズという超高倍率を実現している。本体はサイズも手頃で軽く、超望遠撮影が手軽に行えそう。

【左】高倍率ズーム搭載の「PowerShot SX60 HS」 【右】本体背面。液晶はバリアングル

【左】本体上部。ステレオマイクを搭載 【右】大型のグリップで持ちやすい

2軸回転式のバリアングル液晶や大型のグリップ、EVFなど、使い勝手も上々で、1台持っておくと便利そうな印象だった。

【左上・右上】迫力のある光学60倍ズーム 【左下】コンパクトで軽量なので持ち運びも容易