Photokina 2014 - 「EOS 7D Mark II」「PowerShot G7 X」などを展示 - 5年ぶりリニューアルとなるAPS-Cのフラッグシップ一眼レフに注目、キヤノン

キヤノンは15日(ドイツ時間)、ドイツで開催される世界最大のカメラ展示会「photokina 2014」の開催前日イベントで、5年ぶりのリニューアルとなる一眼レフカメラ「EOS 7D Mark II」やハイエンドコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G7 X」などを発表した。

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EOS 7D Mark IIは、APS-Cサイズセンサーを搭載した「EOS 7D」の後継で、従来に比べてパフォーマンスを改善し、画質も向上させるなど、5年ぶりだけあって大幅な進化を遂げている。

持ってみると重さは従来と変わらない印象で、デザインも似通っている。背面モニタが3型のワイド液晶になったほか、モードダイヤルにロックボタンがついたり、ボタン配置が換わったり、いくつか違いはあるが、大きな変化は少ない。背面のサブダイヤルに静電容量式のタッチセンサーを搭載するようになり、動画撮影時に音を出さずにダイヤルを利用できるようになった。

有効約2,020万画素APS-CサイズCMOSセンサー、DIGIC 6、AF、シャッターユニットの刷新など、内部は大きく変更されていて、動作は快適。デュアルピクセルCMOS AFを搭載したことで、ライブビュー撮影時のAFも高速になっている。ファインダーも視野率100%・約1.0倍の光学ファインダーとなっており、確かに見やすくなった。

EOSムービーとしてアピールする動画撮影機能も、フルHD・60fps、HDMI出力、ALL-I/IPBの圧縮形式の選択といった機能は備えているが、4K動画に対応しないのは残念なところ。

新たにGPSを本体上部に搭載して位置情報の記録に対応。GPS以外にもみちびきやGLONASSにも対応し、ログ機能も搭載。防塵防滴、USB3.0対応といった性能向上も図られているが、最近は一般的な無線LAN機能に対応していないのは残念なところ。

新レンズとしては密着2層型回折光学素子を搭載した「EF400mm F4 DO IS II USM」、低価格な標準ズーム「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」、EF-Sシリーズ向けのパンケーキレンズ「EF-S24mm F2.8 STM」を用意。特に2代目となるEF400mm F4 DO IS II USMは、大幅に画質が向上した、としており、キヤノンのレンズとしては比較的コンパクトな超望遠単焦点レンズとして期待できそうだ。