PCでは、用途に応じて5つの形状で使える11.6型ノートPCの新製品として、「SATELLITE RADIUS 11」を展示した。Windows 8.1を搭載した同製品は、クラムシェル型ノートPCとしての利用のほか、画面を360度回転させることで、タブレットとしても利用できるほか、ディスプレイの角度によっては180度の平置きなどの利用ができるなど、5種類の利用シーンを提案している。
社内では、ディスプレイの角度を自由に設定でき、反対側まで折り曲がることから、「さば折りくん」とも呼ばれている製品で、様々な用途での利用が想定される。まずは欧州で発売され、その後は米国での販売も計画。日本市場向けには、「ほかのディスプレイサイズでの投入も検討しながら、時期を考えていきたい」としている。
そのほか、13.3型フルHDディスプレイを搭載した「Chromebook2」を展示している。初代のChromebookでは、9時間の動作時間だったが、フルHDモデルでもその駆動時間を維持。HDモデルでは11.5時間とさらなる長時間駆動を実現している。また、Skullcandyとの連携によって、キーボードの下部分にスピーカーを埋め込んでおり、キーボード全体から音が鳴るのが特徴だ。大きな音を出しているときにキーボードを触ると振動が伝わってくるのがわかる。
【左】13.3型フルHDディスプレイを搭載した「Chromebook2」 【右】キーボードの下にスピーカーを埋め込んでおり、キーボード全体から音が鳴る |
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【左】第1世代のChromebookを下に置いて比較。Chromebookに比べて小型化。さらに薄くなっている【右】ちょっと角張ったデザインを採用している |
このコーナーでの目玉のひとつが、東芝が新たに投入する予定の7型タブレット「ENCORE MINI」である。
Windows 8.1 with Bingを採用。インテルのAtomプロセッサを搭載している。価格は129ユーロ。米国では119ドルで販売されることになるという。日本での発売時期は未定だが、それに向けた準備は進めているようだ。その際には15,000円以下の価格設定も想定できそうだ。
そして、この製品はマイクロソフトとの共同開発であり、これまでのレギュレーションで定められていたWindosホームボタンがない。そのため、デスクトップからモダンUI(ユーザーインタフェース)へと移行する際には、チャームを使って移動するという使い方になる。こうした取り組みも、ENCORE MINIのコストダウンに寄与しており、この分野でのシェア拡大を目指すマイクロソフトの本気ぶりが伝わってくる製品だともいえる。
また、タブレットでは、これまで発売している8型タブレット「ENCORE 2」にペン入力機能を搭載した試作品を展示。「スムーズな書き心地の実現にこだわった。ビジネス用途などにおいて効果があると考えている」とした。実際に手書きを行ってみたが、書き心地はスムーズで、かすれなどもない鮮明な手書き文字入力ができた。これはノートアプリ「TruNoteV2.0」によるものだ。また、キャプチャ・補正アプリ「TruCapture」のOCR機能を利用して、撮影した画像の内容をテキスト化するといった機能もデモストレーションしていた。