名前に躊躇するも、意外に食べやすいスーパーサルミアッキ
手強さ度 ★★★☆☆
1971年の発売以来、 安定の人気を誇るのがグミタイプの「Super Salmiakki(スーパーサルミアッキ)」。発売当初からこのインパクトあるパッケージデザインで、"目玉サルミアッキ"の愛称で世代を超えて親しまれている。そのネーミングに慄かれるかもしれないが、味の強烈さがスーパーというわけではないのでご安心を。
サルミアッキに爽やかなミントフレーバーがプラスされており、むしろ比較的食べやすい部類。あくまで本来の甘ったるさやしょっぱさを打ち消さない程度に、ミントの清涼感が口に残るのが人気の秘密だ。砂糖不使用のもの、フィンランドといえばのキシリトール配合のものもある。
外は真っ黒・中は灰色、サルミアッキ・アイスクリーム
手強さ度 ★★☆☆☆
国内の老舗アイスクリームメーカー・ピングヴィーニ社のバニラアイスと、ファッツェルのスタンダード・サルミアッキとの夢のコラボレーションで、発売当初から話題になったのがこの「サルミアッキ・アイスクリーム」。フィンランドは欧州一のアイスクリーム消費量を誇る国なので、この二大好物の一体化が迎合されたのは言うまでもない。
白と黒のコラボの結果…やはり中身は灰色。そして外側にとどめの真っ黒なコーティングが施されている。けれどバニラの風味がなかなか善戦しており、これまた食べやすいと部類と言えるだろう。
胡椒とサルミアッキの追撃に耐えられるか!? トゥルキン・ピップリ飴
手強さ度 ★★★★★
もとはデンマークで開発され、その後ファッツェルが製造権を有することになったサルミアッキの最終奥義とも言える強烈アイテム、「Tyrkisk Peber(トゥルキン・ピップリ)」。見た目は真っ黒なキャンディで、サルミアッキ特有のフレーバーに加えて、香辛料(胡椒)の辛味が舌を容赦なく刺激してくる。そして最後に飴の中心から飛び出てくるのが、ド直球で濃厚に香るサルミアッキだ。
フィンランド人に言わせれば、このエキゾチックな刺激物同士のハーモニーがたまらなく、病みつきになってしまうのだとか。パッケージには辛さ度合いが示してあって、炎印3つが最高ランク。これを制さずして、サルミアッキを攻略したとは言えないであろう。
筆者プロフィール : こばやしあやな
「Suomiのおかん」の屋号を掲げ、フィンランド在住ライターとして執筆、取材コーディネート、通訳・翻訳を行うかたわら、現地大学院に在籍し芸術教育学を勉強中。オールアバウト・フィンランド、サウナストーブの輸入販売会社メトスのウェブサイトコラム「サウナ・オン・ヴァルミス」、ケイアイスター不動産監修コンテンツ「北欧じかん」など、様々なウェブ媒体に記事を連載中。その他ラジオへの出演や、雑誌のフィンランド特集記事への寄稿および取材アレンジ、視察手配など幅広く手がけている。 公式ウェブサイト「 Suomiのおかん こばやしあやな」