同件を報じたRe/codeによれば」、かつて初代Macを1984年に発表した場所なのだという。近年のAppleイベントでは「Apple本社」「Moscone West」「YBCA」の3つが会場に選ばれることが多いが、初代Macを発表した場所でのイベント開催ということで、Apple的にも何やら意味合いを持っていそうだ。

会場について注目ポイントの1つは、その大きさにある。Moscone Westを除けば、Apple本社もYBCAも会場としてはそれほど大きくなく、収容人数は非常に少ない。せいぜい100~150名の範囲だ。これよりやや規模の大きい発表会場として、2年前の2012年10月に「iPad mini」が発表された「California Theatre」があり、古い劇場ながら幾分かスペースが大きくなっており、実際に日本からも通常のメディアイベントよりも多くの人数が会場に招待されたことが知られている。

YBCAこと「Yerba Buena Center for the Arts」。米カリフォルニア州サンフランシスコ市内のコンベンションセンター隣に立地するシアターの内観

Town Hallと呼ばれる米カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社講堂内観

ではFlint Centerはといえば、ここに1階スペースのレイアウト図(PDF文書)があるが、横40~50席のシートが縦に36列以上あり、かなりおおざっぱに計算しても1800席くらいはある。おそらく全部の席を使うことはないだろうが、従来の会場と比べてもおよそ10倍近い規模ということになる。

筆者の予想ではあるが、今回は少なくとも300~400人近いメディア関係者が招待され、その招待範囲も世界各国から比較的バリエーションに富んだ人に声がかかっている可能性が高いと考えている。招待状の送付時期が従来よりも早い理由の1つが「なるべく多くの人を招待する」ことにあると考えられ、その周知のためにあえてこのような形態になったのだと予想する。

では、過去最大規模のイベントになったとして、Appleはここでいったい何を発表するのだろうか?