興味はあるが行動につながらないホームプロジェクタ - 伸びしろは大きい
8月27日、エプソンは3LCD方式の家庭向け3D対応プロジェクタ「dreamio」シリーズの新製品を発表した。都内で発表会も開催され、ホームプロジェクタ市場の現状や課題、エプソンのプロジェクタ戦略などが語られた。
発表会ではまず、エプソン販売 取締役の鈴村文徳氏がホームプロジェクタ市場の現状と課題について説明した。ホームプロジェクタ市場は2012年度の1.7万台が、2013年には2.6万台規模へと、前年比160%と大きく伸びたという。
その要因の1つとして「3D対応の低価格1080p機」を挙げた。エプソンが2013年夏に投入したEH-TW5200は、「3D対応で1080pの低価格機種」と三拍子そろった製品として功を奏し、エプソンのシェアが60%に達する牽引役を果たした。
一方、自社の調査の数字を挙げて、現在の課題も浮き彫りにした。調査結果では「大画面に興味がある(44%)」、「プロジェクタに関心がある(41%)」と、ホームプロジェクタの潜在的な市場は大きいと分析。しかし、「実際に情報収集をしている(4%)」、「プロジェクタを所有している(2%)」と、興味と行動の間に大きなギャップがある。
そこで、「プロジェクタに触れる機会を増やす」、「体験によってプロジェクタの魅力を伝える」という施策を講じる。「ホームプロジェクタの良さと魅力を伝える行動をしたい」、「家庭で映画館と同じような臨場感で楽しめる」ことを消費者に伝え、市場の拡大を図っていく考えだ。