「GALAXY S5」は、「GALAXY S」シリーズとして初めて防水・防塵に対応したAndroidスマートフォン。公式ホームページ上でも、同端末の防水・防塵性能をアピールしている。今回の「ICE Bucket Challenge」動画も、防水性能を宣伝することを狙いとしていた。しかし、氷水をかけると動画のように時計の表示やバッテリ表示などに変化を起こしてしまうものなのだろうか。
「GALAXY S5」が準拠している防水規格「IPX5/IPX7」について、「GALAXY S5」公式ホームページには以下のように記載されている。
IPX5
内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器としての機能を有する。IPX7
常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有する。
IPX7の説明書きには、「常温」でと記載されていた。防水性能の保護等級を定めるJIS(日本工業規格)の規定によると、「常温」とは20℃プラスマイナス15℃、つまり、5℃から35℃の範囲となっている。
「GALAXY S5」にとって想定外だった「ICE Bucket Challenge」
では氷水をかけてしまったら、どうなってしまうのだろうか。サムスン電子ジャパン広報に問い合わせると、「弊社といたしましては、GALAXY S5が準拠している防水規格IPX5/IPX7に則ってのご使用を推奨いたします」という回答だった。
ということは、「常温」から外れる氷水は、想定されていないためそうした使用は避けた方が良いだろう。