豊富な周辺機器もThinkPad10の魅力

本体とデジタイザペンがあれば十分にその性能を堪能できるThinkPad10ではあるが、さらなる利便性を高めてくれる周辺機器が揃っているのも本機の強みである。

まず紹介したいのは、ディスプレイ面を保護してくれる「クイックショット・カバー」だ。マグネットにより手軽に装着できるうえ、折り曲げることで本体を立てるスタンドに変形する。画面をカバーしている状態だと本体がスリープに自動的に移行してくれるのも便利。手持ちタブレットして使う場合は、接続部はそのままに本体の裏側へ回す形となる。さらに、その状態では背面カメラを覆ってしまうのだが、カメラ部分が小さく三角形に折りたためるうえ、折りたたむと自動的にカメラが起動するので、撮影の邪魔どころかさらに便利になるのだ。重量は約132gで、直販サイトでの値段は4,471円(税込)となる。

クイックショット・カバーを取り付けたところ。本体下部の取り付け穴にマグネットで接続する

折りたたむとスタンドになる

背面に回した場合は鮮やかな赤い面を見せてくれる。カメラ部分は、写真のように三角に折りたたむことでレンズだけを簡単に表に出せる

デジタイザーペンホルダーが装備されているので、持ち運びの際はここにペンを入れておけばなくすようなことはなくなる

次は「ウルトラブックキーボード」。本体とほぼ同サイズのキーボードで、キーの上部に本体を立てかけるように差し込む形状だ。その際、画面の角度は125度になる。タッチパッドも搭載されており、その名の通りこれを使用するとまるでUltrabookのような感覚で使用が可能。キーストロークを1.8mm確保しているので、タイピング感も非常によい。キーピッチは基本的には広く取られているのだが、右側のエンターキー、バックスペースなどが狭くなっており、多少慣れは必要ではある。本体を手前側に倒せば、ノートPCを閉じたときと同じような姿になるので、手軽に持ち運べるようになっている。重量は約535gで、直販サイトでの値段は11,923円(税込)。

ウルトラブックキーボードで文字入力がさらに快適に

キーピッチは割と広めなのでタイピングしやすい。ただ、写真右のように右側のエンターやバックスペース部分は若干狭くなっている

左の写真にあるキーボード上部の溝に本体を差し込むと、右側の写真のようにノートPCのようなスタイルで使用可

本体を前に倒せばノートPCを折りたたんだのと同じ状態になり、画面の保護も完璧に

キーボードの右側面にはデジタイザーペンホルダーが設置されている

「ThinkPad Tablet ドック」は、上に乗せるだけで充電が開始されるほか、LANポート、HDMIポート、USB 3.0ポートなどを搭載した拡張デバイスだ。自宅もしくはオフィスのデスクに、ディスプレイ、キーボード、マウスなどを接続して置いておけば、帰宅もしくは帰社後に本体をドックに乗せるだけでデスクトップPCのように使えるようになる。Officeソフトによる作業程度なら余裕でこなせるThinkPad 10ならではと言える周辺機器と言えるだろう。搭載ポートは、USB 3.0×3、10/100/1000BASE-T LANポート×1、HDMI出力×1(最大解像度1,920×1,080ドット)、ステレオマイクロホンコンボジャック×1。サイズは幅約160×奥行き約119.5×高さ約40.2mmで、重量は約400g。直販サイトでの値段は13,414円(税込)となる。

ThinkPad Tablet ドックの本体

ドックにタブレット本体を乗せたところ。ドックにAC電源が繋がっていれば自動的に充電が始まる

ドックの左側面にはUSB 3.0端子とイヤホンジャックを備える

ドック背面には、USB 3.0端子×2とHDMI出力端子、LAN端子、ACアダプタ端子並ぶ

右側面には特に端子などは配置されていない

ビジネス用途が多いレノボ製品だけに、工事現場や工場といったタフさが求められる場所での使用を可能にする保護ケースも用意されている。「ThinkPad 10 プロテクター」は、プラスチックと発泡材、シリコンによる3層構造で、中に入るThinkPad 10を強固にガードするアイテム。背面に手を入れてホールド力を高めるベルトが備わっているのもポイントが高い。このプロテクターに収納したまま、ThinkPad Tablet ドックに設置が可能なのも使い勝手を高めている。サイズは、幅約290×奥行き約210×高さ約32mmで、重量は約546g。価格は5,000円程度となる。

右側がThinkPad 10 プロテクター

背面のベルトに手を入れれば、がっちりとホールドできる

プロテクターに入れたままでも各種端子にアクセスできるように配慮されている

これらのほかにも、画面の視野角を狭めて周囲から覗き込まれづらくしてくれる「プライバシーフィルター」や、駅正面を守る保護シート(非光沢)などを用意している。