そしてAndroid/iOS端末にBluetoothが標準で組み込まれるようになったことも好影響した。「これによりウェアラブル端末などのアクセサリー類が、爆発的な勢いで市場に出回るようになった」とエレット氏。ちなみに2018年までに、グローバルで出荷される携帯電話の約96%がBluetooth Smart Readyを搭載する見込みだという。最新のAndroid OS Lでは、Bluetooth ver.4.1をネイティブにサポートする。

2018年までに、携帯電話の約96%にBluetooth Smart Readyが組み込まれる(写真左)

今後は「ヘルス&ウェルネス」および「スマートホーム」の分野でBluetoothの利用が増えるとみられている。また、アップルが発表した「iBeacon」のようなサービスも注目を集めつつある。これは小型の端末と、来訪者のスマートフォンがBluetoothで通信するもの。エレット氏は、Beaconの活用法について「例えば美術館に設置すれば、来館者が作品に近づいたときに作品の詳細を知ることができる。小売り店が来店者にクーポンを提供する、あるいは施設内をナビゲーションするといった使い方もできる」と解説した。

今後はヘルス&ウェルネスおよびスマートホームの分野で、Bluetoothの利用が増えるとみられている

Bluetooth SIGでは、今後とも開発者に向けてイマジネーション、イノベーションを活性化させる環境を整えていく。エレット氏は「テクノロジーをより進化させ、開花させていくことを目指していく。これからもどんどん盛り上げていきたい」と話した。