Bluetooth SIGメンバーが自社製品を紹介

また、3社のBluetooth SIGメンバーが自社製品を紹介し、さらに6社が製品を展示していた。

Nordic

Nordicは10年以上前からウェラブルに注視している。同社のnRF51 SoCは、独自のSoftDevice機構でスタックとアプリケーションが分離し、安定性と迅速な開発が魅力だという。さらにOTA(Over-The-Air)対応で、出荷後の修正や機能アップをワイヤレス行えるのも強みだ

Nordic Semiconductor ASA(Japan)カントリーマネージャーの山崎氏

Nordicはウェラブルに注視し、そのためのSoCを展開。nRF51シリーズはマルチプロトコル対応だ

マルチプロトコルに加えて、ANTもサポート。家庭内で多数の機器を結び付けることができる

CSR

CSRは、CSRmeshとよばれる独自の技術が特徴だ。CSRmeshはBluetooth機器同士がネットワークを形成することで、より長距離、より多数(約6.5万台)の機器をコントロールできる。このためのSDKも用意されており、短期間でアプリケーションの開発が可能だという。

CSR FATディレクターの篠崎氏

CSRmeshと呼ばれる独自のネットワークは、6.5万以上の機器を1つのコントローラーで制御できる

ログバー

魔法の指輪「Ring」の開発元で知られているログバーは、空中ゼスチャーで機器をコントロールできるRingの紹介とともに、2014年の10月から製品出荷が行われる予定と説明(早期出荷は9月予定)。当初は機器コントロールを想定していたが、Webサービス系のコントロールにも対応するという。

ログバー 代表取締役の吉田氏

Ringの開発のために、kickstarterで資金を調達したログバー。来月から早期出荷が始まるという

Ringのコントロール対象は物理的なデバイスのみであったが、Webサービスの市場規模に着目して、これらもコントロール対象に加わった

その他の展示

アプリックスは、数種類のビーコンデバイスを展示。写真はポスターの裏側に張り付けて利用するタイプの薄型ビーコンで、「駅貼りポスター展示用なので一週間程度」使えるという

iPhoneの下にあるのが、クーポン配布用として想定されたビーコンデバイス。個別信号や距離情報を発信しており、対応するアプリケーションによってコンテンツを表示する

NordicのnRF51822を使用した「ブランク」デバイス。Bluetooth製品を日本で使うためには技適の取得が必須なので、ある程度の調達数が必要となる。ブランクデバイスは提供社がアプリケーションなしの状態で技適取得をしており、これにアプリケーションプログラムを入れることによって、小ロットでBluetooth Smart機器を作ることが可能

CSRmeshのデモ。スマートフォンから電球をコントロールする。複数の電球をまとめて変更するだけでなく、個別変更も可能だ。写真では3つの電球色を別々に設定してもらった

(メガネのパリミキで知られる)三城ホールディングスの「雰囲気メガネ」。スマートフォンをポケットに入れていても、電話・メールの着信を色や音で知らせてくれる。昼間は光っても本人以外は気付きにくいが、夜中は他の人にも目立つという

iPhone/iPadにMIDI機器をつなぐ製品は以前からあるが、これをBluetooth化したのがquicco soundの「mi.1」だ。クラウドファウンディングで資金を調達したプロジェクト

前回の説明会で参考展示だったEneBRICK(写真のキーボード右上にある小さな箱)が、製品化された。EneBRICKはパソコン用のUSBキーボードをBluetoothキーボード化するものだ