8月20日、フィリップス エレクトロニクス ジャパンは9月上旬に発売する電気シェーバーの新製品「9000シリーズ」の説明会を都内で開催した。「9000シリーズ」はフィリップス史上最高の電気シェーバーとして、2010年の「センソタッチ3D」シリーズ以来、4年ぶりのフラッグシップモデルとなる。
75年の伝統を誇る回転式シェーバー
新製品説明会では、まず、今泉秀一・コンシューマーライフスタイル事業部シニアマーケティングマネージャーが、同社の男性理美容家電カテゴリーについて解説した。
今年で創業123年となる蘭フィリップスは、1939年に電気シェーバー1号機を生み出し、以来75年、「2ヘッド」「3ヘッド」と進化を遂げてきた。電気シェーバーには「回転式」と「往復式」タイプがある。同社は、多角度から効率的にヒゲをキャッチすることができる「回転式」を採用している。
「回転式は刃が一方向に動き、自動で磨かれるため、シャープな切れ味が持続する。往復式ではこのような自動研磨はできない」(今泉氏)。そのため替刃交換サイクルは、回転式が2年ごとで往復式の2倍長持ちするという。また、フィリップスの回転式シェーバーは、ヒゲを引き上げて剃る「スーパーリフト&カット」式で、刃が皮膚に当たりやすい往復式よりも肌にやさしい構造となっている。
日本発の"三大ニーズ"が電気シェーバーの常識を変える
続いて、藤井崇雅・同事業部マーケティングマネージャーが、新製品「9000 シリーズ」を紹介した。今回は、日本の消費者のニーズへの対応が大きなポイント。この「ローカライズ」を徹底したものづくりの実践は、グローバルで128%の成長を達成したフィリップスの原動力となっている。
日本国内の消費者が電気シェーバーに求めるニーズで、圧倒的に多いのは「肌に対するやさしさ」(76.1%)、「剃り残しの少なさ」(75.6%)、「深剃り性能」(73.9%)の3つ。だが、肌へのやさしさを追求すれば、深剃りできず剃り残してしまい、深剃りすれば肌が荒れる。この"三大ニーズ"をすべて実現するのが困難であることは、これまでの常識だった。