演技面ではCGと合成するシーンがたくさんあるので、演技の流れで撮影するのではなく、CGの合成をすることを頭に入れた演技が必要なんですよね。型なども、ちゃんとCGの合成に合わせられるようにしなければならないし、頭の回転が問われます。後は、撮影の現場でアクションの型をアクション指導の方に教えていただくんですが、その場で教わって、すぐに実践しなければならない現場だったので、体の瞬発力も必要です。私は覚えるのが遅い方だったので(笑)。自分からどんどん聞きにいってましたね。
――初のワイヤーアクションもありましたね。
すごく楽しかった! ただ、動きを止める際にすごく腹筋を使うんですよ。体のバランスの軸をどこに置くかが大事で。力加減が難しくて、カメラさんに突っ込んでしまうこともありましたけど(笑)。力が入りすぎても綺麗に回れなかったりするので、力加減は非常にシビアで難しいです。あとは、CGと合わせた時にどんな映像に仕上がるのか、自分の想像力が試される現場でしたね。
――特撮作品としては『ウルトラマンサーガ』にも出演された秋元さんですが、小さいころの特撮作品はご覧になっていましたか?
弟がいるので、『激走戦隊カーレンジャー』とか『電磁戦隊メガレンジャー』は見ていました。私の中で特撮は子供向けという印象があったんですが、出演が決定すると、友達や他の現場のスタッフに「今度、『牙狼<GARO>』に出るんだってね!」と声をかけてくれる人が多くて、大人のファンもすごく多いジャンルであることを知ったんです。実際に見たら、大人も楽しめる作品だと思いました。
──特に『牙狼<GARO>』は、海外でも人気が高いんですよ。
そうなんですか! 今初めて知りました。確かに雨宮さんが「僕の描いた絵はものすごく高く売れる」って言っていました(笑)。
──雨宮監督は海外のイベントなどでもゲストで呼ばれることが多く、サイン会まであるほどで非常に人気が高いです。
『牙狼<GARO>』に出演させていただいて、この作品がこんなに奥が深い作品なんだってことを初めて知りました。自分が知らなかった分、周りの反応ですごく注目されているんだって。今回、媚空というキャラクターを通して、特撮があまり詳しくない方や女性にも特撮ファンになって欲しいんです。CGや衣装などにこだわり抜いた迫力の映像を一人でも多くの方々に見ていただきたいですね。
──女性にもおすすめできる作品ですよね。
そうなんです! 私の世代よりも少し上の世代が主なファン層という印象があるので、私たちと同じような二十歳前後の人にも見てもらいたいです。さらにそこからもっと若い子供たちにも広がっていって、大人から子供までみんな『牙狼<GARO>』に夢中になって欲しいな(笑)。
『牙狼<GARO>-魔戒の花-』は、地上波テレビ東京系8局ほか、スターチャンネル(BS10ch)、CSチャンネル・ファミリー劇場にて放送中。
(C)2014 雨宮慶太/東北新社 制作:東北新社/オムニバス・ジャパン