Pinterestのメッセージ機能は着想を得るためのもの

記者説明会は、エヴァン・シャープ共同創業者・クリエイティブ総括責任者によるPinterestについての考え方や取り組みについての説明を交えつつ行われた。今回、メッセージ機能が加わったことでコミュニケーション的な要素が強くなったPinterestだが、シャープ氏によるとピンを介したメッセージのやり取りはあくまでアイディアやインスピレーションを得るための手段であって、SNSのようにコミュニケーションが目的になっているわけではないとのこと。

また、Googleで検索すると具体的で特定の答えが返ってくるのに対して、Pinterestで検索すると特定の答えはなく様々な可能性が提示される、とシャープ氏はGoogleと比較しつつPinterestのサービスの本質についてコメント。天気や都市の人口のように具体的に知りたい情報はGoogleが向いているが、洋服や夕食のようにひとつの答えが存在しないものについて検索し、その中から自分のスタイルに合ったものを探すのにPinterestは適している、と語った。

Pinterestのコンセプトについて説明するエヴァン・シャープ共同創業者・クリエイティブ総括責任者

画像を集めてアイディアの素にするためのツールとしてクリエイターから注目を集めつつ、一方でオシャレな画像が収集できるということでInstagramやTumblrのような画像を魅せるSNSとしての人気も博しつつあるPinterest。

好きな画像をピンしてボードを作り上げる楽しさに加え、ピンを元にやり取りできるメッセージ機能は日常生活からビジネスにまで幅広く利用できそうな実用性がある。One NoteやBoxなどビジネスなどの場で意見を交換できるサービスはあるが、Pinterestのメッセージは簡単かつ直感的に利用できる点がポイントだろう。ネットを介してのアイディア出しに苦労している方は、試しにPinterestを利用してみてもいいかもしれない。