子供たちだけでオリジナルTシャツを作成
pomrieは、オプションの布転写シートを使えば、洋服やハンカチなどにもスタンプが可能。そこで、オリジナルのTシャツ作りに挑戦だ。子供たちの自由な想像力に任せ、親はサポート役に徹した。いわゆる芋版のように、彫刻刀やナイフを使うことがないので、安心して見守れるのもpomrieの良いところだ。
まず、デザインイメージを決める。筆者からのアドバイスは「手書きや写真をもとにしてスタンプを作るから、スタンプの図柄と、スタンプを押したTシャツの仕上がりをイメージしてね!」だ。
オリジナルTシャツの完成イメージはすぐに固まった。
長女は、パソコン教室で習ったばかりのペイントアプリで書いた「星」と「正方形」、長男は習字の時間に書いた「星」の字をもとにスタンプを作り、進めていく。習いたてのパソコンで四角と星を描く長女、習字の授業で先生に褒められたものの家で飾る場所はない「星の書」を自慢したい長男、発想は案外単純だったようだ。しかし正直、これで? その仕上がりに出ばなから多少の不安は残ったが、子供たちの独自性を尊重することに。
長男の習字の書は、まずデジタルカメラで撮って、その画像をパソコンに取り込んだ。pomrie付属のスタンプ作成ソフトは、取り込んだ写真をなぞるだけでトリミングでき、小難しい操作は不要だ。
長女は、まずペイントソフトで「星」と「四角」を描いて保存し、そのデータをスタンプ作成ソフトに取り込んだ。スタンプ作はサクサク進む。「こんな感じ?」「たぶんOK」「どんどんやってみて」
筆者からのアドバイスは「インクをまぜちゃだめ」と「図柄の間隔に余裕をもって、ゆっくりスタンプして」だけだった。
「布転写シート」を使うときは、pomrie付属のスタンプ作成ソフトで「布転写シートを使う」という設定を有効にしたうえで、製版が必要(忘れがちなので注意)。ただ、長女が作った「星」や「四角」のような左右対象の図形なら、「布転写シートを使う」設定を忘れても大丈夫。
スタンプができあがったら、「布転写シート」にスタンプ。インクが乾くのを待って、5mmほど隙間を空けてハサミで切って、Tシャツに転写するパーツの完成だ。
このパーツを、今回使う白地のTシャツに乗せて、上からアイロンをかける。つまりはアイロンプリントだ。アイロンプリント自体は、やったことのある人も多いと思う。アイロンがけは高温設定で危ないので、ここは火傷しないようにそばで見ていた(スチームはNG)。我が家では、給食の白衣は子供たちでアイロンがけしているので、問題なくできた。「高温? 何秒くらい?」「1、2、3秒を5~6回くらい繰り返して」
スタンプはゆっくり正確に(写真左)。アイロンは高温で3秒ほどあて、これを5回繰り返す。今回は木綿の白Tシャツを使った。アイロンがけは子供だけでは危ないので、親御さんもきちんとサポートしていただきたい(写真右) |
「できた!」
「よくできました!」
本当に自分たちで作ったので、みんな笑みがこぼれた。自慢げにTシャツを見せ合う。
布転写シートを使ったスタンプ作りとTシャツへのアイロンプリントは、小学生の子供たちだけですんなりできた。pomrieでオリジナルスタンプ制作、そして世界に1つだけのオリジナルTシャツは、家族みんなでワイワイガヤガヤと楽しみながら作れた。オリジナルスタンプやオリジナルTシャツ、夏休みの工作にもぜひおすすめしたい。さて、次は何を作ろうか!