子供たちだけでオリジナルTシャツを作成

純正の布転写シート(白・淡色布用)A6サイズ5シート入り

pomrieは、オプションの布転写シートを使えば、洋服やハンカチなどにもスタンプが可能。そこで、オリジナルのTシャツ作りに挑戦だ。子供たちの自由な想像力に任せ、親はサポート役に徹した。いわゆる芋版のように、彫刻刀やナイフを使うことがないので、安心して見守れるのもpomrieの良いところだ。

まず、デザインイメージを決める。筆者からのアドバイスは「手書きや写真をもとにしてスタンプを作るから、スタンプの図柄と、スタンプを押したTシャツの仕上がりをイメージしてね!」だ。

オリジナルTシャツの完成イメージはすぐに固まった。

長女デザインの「星」と「四角」

長男が学校の習字で書いた「星」

長女は、パソコン教室で習ったばかりのペイントアプリで書いた「星」と「正方形」、長男は習字の時間に書いた「星」の字をもとにスタンプを作り、進めていく。習いたてのパソコンで四角と星を描く長女、習字の授業で先生に褒められたものの家で飾る場所はない「星の書」を自慢したい長男、発想は案外単純だったようだ。しかし正直、これで? その仕上がりに出ばなから多少の不安は残ったが、子供たちの独自性を尊重することに。

長男の習字の書は、まずデジタルカメラで撮って、その画像をパソコンに取り込んだ。pomrie付属のスタンプ作成ソフトは、取り込んだ写真をなぞるだけでトリミングでき、小難しい操作は不要だ。

写真で撮ったデータは、pomrie付属のスタンプ作成ソフトで簡単に加工できる

長女は、まずペイントソフトで「星」と「四角」を描いて保存し、そのデータをスタンプ作成ソフトに取り込んだ。スタンプ作はサクサク進む。「こんな感じ?」「たぶんOK」「どんどんやってみて」

筆者からのアドバイスは「インクをまぜちゃだめ」と「図柄の間隔に余裕をもって、ゆっくりスタンプして」だけだった。

長女は青色の「星」、赤色の「四角」を制作し、布転写シートにスタンプ

布転写シートを切っていく「多少曲がって切ったけど」「全然OK!」

切り取りは図柄から5mmほど余白を取る「あとでシールはがすこと考えてね!」

「布転写シート」を使うときは、pomrie付属のスタンプ作成ソフトで「布転写シートを使う」という設定を有効にしたうえで、製版が必要(忘れがちなので注意)。ただ、長女が作った「星」や「四角」のような左右対象の図形なら、「布転写シートを使う」設定を忘れても大丈夫。

スタンプができあがったら、「布転写シート」にスタンプ。インクが乾くのを待って、5mmほど隙間を空けてハサミで切って、Tシャツに転写するパーツの完成だ。

スタンプの製版で「布転写シートを使う」を選択すると、左右反転で製版されてくる(「版」の見た目は正位置)

通常の製版で作ったスタンプとは違い、鏡写しに反転される

このパーツを、今回使う白地のTシャツに乗せて、上からアイロンをかける。つまりはアイロンプリントだ。アイロンプリント自体は、やったことのある人も多いと思う。アイロンがけは高温設定で危ないので、ここは火傷しないようにそばで見ていた(スチームはNG)。我が家では、給食の白衣は子供たちでアイロンがけしているので、問題なくできた。「高温? 何秒くらい?」「1、2、3秒を5~6回くらい繰り返して」

スタンプはゆっくり正確に(写真左)。アイロンは高温で3秒ほどあて、これを5回繰り返す。今回は木綿の白Tシャツを使った。アイロンがけは子供だけでは危ないので、親御さんもきちんとサポートしていただきたい(写真右)

台紙をはがすと「星」が見えた

「できた!」
「よくできました!」

本当に自分たちで作ったので、みんな笑みがこぼれた。自慢げにTシャツを見せ合う。

長女の作品。星と四角でリボンをデザインしたという

長男の作品。5つの星マークの真ん中に、長女が作った「星」がある

布転写シートを使ったスタンプ作りとTシャツへのアイロンプリントは、小学生の子供たちだけですんなりできた。pomrieでオリジナルスタンプ制作、そして世界に1つだけのオリジナルTシャツは、家族みんなでワイワイガヤガヤと楽しみながら作れた。オリジナルスタンプやオリジナルTシャツ、夏休みの工作にもぜひおすすめしたい。さて、次は何を作ろうか!

2人仲良くバッチリ。仕上がりに満足気だ