KDDIの接続料は高い?

決算発表会の終了後には囲み取材が行われ、引き続き田中社長が対応。MVNOの接続料金について、NTTドコモと比べるとKDDIは割高であるとされている。この理由について聞かれると、田中社長は「お客様向けの料金プランのように、競争環境によって値段を決められない。コストに対して、営業費用を除いて、回線数で割ったらこうなる、というのがMVNOの接続料金。ドコモさんは加入者数が多い。だから半分弱のコストで提供できる」と解説した。KDDIにとって、MVNOの接続料金は「いじるところがない」のだという。

囲み取材に応じる、田中社長

KDDIではキャッシュバックはできない

第1四半期の端末の販売数について聞かれると「3月までの春商戦期に比べると、4月はへこんだ。5月は少し戻して、6月も戻して、7月は増えてきた」と回答。一部の店舗で再びキャッシュバックが始まっているようだが、と聞かれると「我々としては、基本的にはできない構造になっている」と否定的に答えた。

第1四半期は、auスマートパスの契約者の伸びが小さくなったのではないか、と指摘されると「auスマートパスは、端末の販売時に申し込む人が多い。第1四半期では端末の販売数が落ちているため、同サービスの契約者もそれほど増えていない。au WALLETの場合は、端末の販売数や機種変などに影響されない。現在も、多くの人が申し込みに来られている」と弁解した。

ドコモはKDDIから契約者を巻き取りたいのでは?

NTTドコモが光回線とのセット販売を検討している件についてコメントを求められると「NTT東西さんのフレッツが、日本全国に行き渡っている。そんな状況であんなことしていいのかな、と思いますよね。KDDIやケーブルテレビなどから契約者を巻き取っていきたい、というのがNTTさんの本音なのでは」と回答した。

VoLTEは「やります」、Firefox OSは「出します」

VoLTEについては「やります。いま頑張ってテストをしています」とだけ回答。開始の時期など、具体的な言及はなかった。また、Firefox OSについては「出します」、Tizen OSについては「おしゃれですよ」とだけコメント。進捗状況などは明言しなかった。