ソニービルでは、7月25日から8月31日まで「47th Sony Aquarium」を開催する。今年のテーマは、2014年3月5日(サンゴの日)に国立公園に指定された慶良間(けらま)諸島。25日に報道関係者向けにオープニングイベントとして除幕式を行った。本稿ではその様子と、4K映像などを駆使して慶良間諸島を体感できる多様なコンテンツの一部を紹介する。
銀座の街頭に巨大な水槽が現れた!
やってきたのは東京都・銀座のソニービル。すでに「47th Sony Aquarium」と記されたのぼりが掲げられている。除幕式が行われるのは、屋外のイベントスペースだ。何が始まるのやら……と通行人も立ち止まってはソニービルを眺めていた。
多くのギャラリーに囲まれて除幕式がスタート。登壇したのは、ソニー企業 代表取締役社長 菅原健一氏、ミス沖縄クリーングリーングレイシャス 名護愛氏ら。計10名+1体で除幕を行った。
巨大な水槽が現れ、ギャラリーからは拍手が起こった。水槽で悠々と泳いでいるのは「メガネモチノウオ」を始めとする、慶良間諸島に生息する魚たちだ。なんと、水槽には25種1000匹余りの魚がいるとのこと。菅原氏は「47th Sony Aquarium」の開場に先がけて、「毎回、新たな体験を提供したいとの思いで開催してきたSony Aquariumだが、今回は"ケラマブルー"の海の美しさを、ハイレゾ音源や4K映像などソニーの技術で最大限に伝えたい。ちょうど夏休みの期間に開催しているので、親子で楽しんでもらえればと思う。何度も足を運んでもらいたい」とコメントした。
除幕式終了後はお待ちかね、「47th Sony Aquarium」の開場となったが、先着で500名にはミス沖縄の名護さんから沖縄産デンファレ(ランの一種)の切り花がプレゼントされた。各フロアには慶良間諸島を体感するコンテンツが盛りだくさん。会場に入ると、エントランスホールでザトウクジラの尾びれの模型が出迎えてくれる。
8F OPUSには"ケラマブルー"の海が広がる
さっそく8FのOPUS(オーパス)へ。こちらでは、横8m×高さ2.7mのスクリーンに実物大のザトウクジラの映像が映し出される。4K映像とハイレゾ音源を組み合わせて上映され、来場者は慶良間諸島の海を臨場感たっぷりに体感できる。
こんなに大きな画面で4K映像を見たのは筆者にとって初めてだった。高精細かつ高精彩で、息をのむほど美しい。色は鮮やかだが、けして不自然な色味ではなく、自分が海にいるような錯覚を起こす。自然と映像に引き込まれていってしまった。
また、臨場感を出す上で欠かせないのが"音"である。筆者はオーケストラで楽器を弾いていた経験があるのだが、ハイレゾ音源ってこんなにすごいのか……と脱帽する思いだった。バックで流れていた音楽は、弦楽器の繊細な弓遣いまで聞こえてきそうなほど密度の濃い音。波の音は大迫力で、ザトウクジラが上げた水しぶきがこちらまで飛んでくるのでは、と思うほどであった。
また、過去のSony Aquariumの3D映像を同社の3D対応ヘッドマウントディスプレイにて鑑賞できるコーナーも設置されていた。
次ページでは、「α7S」で夜の海を撮影できるコーナーをレポートする。