Mozillaから、Thunderbird 31.0がリリースされた。Thunderbird 31.0で行われた新機能やセキュリティアップデートを紹介し、メッセージを自動的にアーカイブするAutoarchiveReloadedアドオンを紹介しよう。

Thunderbird 31.0のアップデート

バージョン24.0からほぼ1年が経過し、メジャーバージョンアップが行われた。24.6.0からのアップデートとなる。[ヘルプ]メニューの[Thunderbirdについて]から[再起動して更新を完了]をクリックする(図1)。

図1 バージョン24.6.0からのアップデート

新規にインストールするならば、Thunderbirdの公式ページから[Thunderbird無料ダウンロード]をクリックし、インストーラをダウンロードする(図2)。

図2 Thunderbirdの公式ページ

アップデートしたThunderbird 31.0起動したところが、図3である

図3 Thunderbird 31.0を起動

今回は、3つの修正が行われた。修正点は、以下の通りである。

  • 名前もしくはメールアドレスの一部を入力することで、補完が可能に(bug 529584)
  • ニュースグループへのメール作成時にニュースグループ名が補完が可能に(bug 61491)
  • NTLMv2 以前の安全でない NTLM認証が無効に(bug 82813)

宛先に「山」とだけ入力すると、フルネームとメールアドレスが補完される(図4の青の部分)。

図4 補完機能

セキュリティアップデートは、以下の通りである。

  • リダイレクトを通じたiframeサンドボックスの同一生成元アクセス[中]
  • 非標準文字エンコーディングによる誤った証明書解析[中]
  • 高品質画像拡大時のSkiaライブラリにおけるクラッシュ[高]
  • 信頼済みキャッシュにおける証明書操作時の解放後使用[高]
  • Cesium JavaScriptライブラリ使用時のWebGLにおける悪用可能なクラッシュ[最高]
  • FireOnStateChangeイベントによる解放後使用[高]
  • DirectWriteフォント処理における解放後使用[最高]
  • 誤った制御メッセージ順に起因するWeb Audioにおける解放後使用[高]
  • Web Audio再生バッファリング中のバッファオーバーフロー[高]
  • さまざまなメモリ安全性の問題(rv:31.0/rv:24.7)[最高]

今回も修正が多い。速やかにアップデートしておきたい。