ムーブ機能に注目の「video」
上部のメニューを「video」に切り替えると録画した番組を一覧表示する。右上の検索ボックスから録画番組をキーワード検索できるほか、ジャンル別にも絞り込める。また、録画日時、長さ、容量、タイトルなどで並び替えも可能だ。
この「video」で注目すべきはダビング機能だろう。番組にチェックを入れ、右下の「PCへ転送」を選択すると、録画した番組をパソコンにダビングできる。標準では、Cドライブにダビングする設定になっているので、別のドライブにしたい場合はアプリの設定にあるバックアップと復元のメニューで、保存先を変更しておこう。
録画時のモードのまま転送するほか、3倍モードに圧縮しての転送も可能となっている。標準モードで録画した番組の容量を減らしたいときには便利だ。なお、パソコンにダビングした番組はnasneには書き戻せないので注意が必要だ。nasneは本体内の録画番組を別のデバイスに移す手段が少ないので、「PC TV with nasne」はダビング用ソフトとして重宝する人もいるのではないだろうか。
また、録画した番組の再生で非常に嬉しいのは「自動チャプタ」が利用できること。nasneには2013年末のアップデートで、録画時に番組の音や映像の切り替わりを検知して自動的にチャプタを付ける機能が追加された。しかし、このチャプタを利用できるアプリは、PS3の「torne」やPS Vitaの「torne PlayStation Vita」などに限られていたのだ。
筆者が、DTCP-IP対応DLNAクライアントでnasne内のコンテンツを再生するときにもっとも不満に感じていた部分でもある。テレビの電源を入れる、入力をHDMIに切り替える、PS3の電源を入れる、アプリの「torne」を起動するという面倒な手順を踏むのは、自動チャプタを使いたいためといえるほどだ。
「guide」は見やすい番組表
メニューの「guide」は電子番組表。右上の検索ボックスより番組のキーワード検索が行える。番組名をクリックし、右下の「録画予約」ボタンを押すと録画予約の画面を呼び出せる。
画面右上のプルダウンメニューより表示する時間の幅を変更できる。標準設定では、フルHD画面で7時間分ほど表示される。左下のスライドバーで一番縮小すると、フルHDの解像度で14チャンネル分の表示が可能だ。
ちなみに、nasneは2ストリームまでの配信に対応しており、「PC TV with nasne」の使用中でも、別のデバイスでnasne内のコンテンツを視聴できる。
nasneを使っているなら導入するべきアプリ
「PC TV with nasne」は、nesne内のコンテンツの表示から再生、さらに予約録画まで実にスムーズに行える非常に便利なアプリケーションだ。レスポンスもよく、ネットワーク経由とは思えないほど快適に使える。3,000円は高いと感じるかもしれないが、自動チャプタを利用でき、ダビングも可能と豊富な機能を備えている。14日間の無料期間があるのでぜひとも試して判断してほしい。自分のパソコンからnasneを自在に使えるのは快感だ。