メッセージアプリの、iOS 8での新機能とは?

iPhone向けのメッセージアプリはこれまで、SMSとMMS、iMessageに対応してきた。日本ではケータイメール(例えば @softbank.ne.jp)をMMSとして受信することもできる。FacebookメッセンジャーやGoogleハングアウトが携帯電話のSMSに対応しているが、iPhoneのメッセージアプリははじめからこれらが統合されていた。

iMessageは、電話番号やApple ID等のメールアドレスを使ってメッセージをやりとりすることができるAppleのサービスで、同じApple IDでログインしているiPhone、iPad、iPod touch、Macのいずれのデバイスからも読み書きをすることができる。

WWDC14で披露されたiOS 8でのメッセージの新機能は、グループ機能と添付ファイルに力点が置かれて紹介されていた。非常に乱暴な言い方をすれば、Facebookメッセンジャーでできることに全て追いついた、ということだ。

グループメッセージングは、1:1ではなく複数人で作るグループで1つの部屋を共有するような形でメッセージをやりとりする機能だ。これまでも、宛先を複数人追加することでメッセージのやりとりを行うことができたが、これを更に拡張することができるようになる。

グループメッセージ機能についての紹介。名称の変更、メンバーの追加と削除、ミュート、退室といった機能が追加された

グループにタイトルを付けたり、メンバーの編集を行うという機能は、新たに搭載された機能となる。例えば、複数の家族で数台の車で温泉旅行に行く時に、「温泉旅行」というタイトルのグループメッセージを作成すれば、何の話題で会話が進んでいるのかが一目瞭然になる。

新しい機能として位置情報の共有が行えるようになり、メンバーのアイコンが地図上にマッピングされる仕組みも導入される。前述の例の温泉旅行の場合、各自の家からバラバラに出発してどこかのサービスエリアで集合、というときに、後どれくらいで合流できるのかわかりやすくなる。

お互いの位置情報の共有も可能になった。メッセージの相手に、自分の位置情報を送ることができる