オーバークロック可能な特製Pentium

IntelのCPU新モデルとして「Pentium G3258」が登場、発売が開始された。Pentium発売20周年を記念した特別モデル。エントリー向けのPentiumながら、Core i7/i5のK付きモデルと同様の倍率アンロック仕様になっており、オーバークロックが可能なことが特徴だ。価格は8,000円前後と安く、売れ行きは好調のようだ。

20周年の記念モデル「Pentium G3258」。パッケージデザインも特製だ

ソケットはもちろんLGA1150で、S-specは「SR1V0」だった

型番の数字が妙に中途半端だが、Pentium G3000シリーズの中では、G3240の上位モデルとなる。G3240と同じく、2コア/2スレッドのCPUになっており、動作クロックは3.1GHzから3.2GHzに向上している。TDPは53Wで変わらない。大きく異なるのは、前述のように、倍率がアンロックになっていることだけだ。

初代Pentiumが登場したのは1993年のこと。それまでの同社のCPUは、386、486というようにシンプルな数字の名称であったが、Pentiumで初めてブランド名を導入した。Coreプロセッサの登場(2006年)により、メインストリームの座は譲り渡したものの、現在に至るまで、エントリー向けブランドとして使われ続けている。

G3258はこの記念モデルということで、購入者向けの特典も用意されている。ショップによって配布条件や特典内容が異なるため、事前にチェックしておいて欲しい。

歴代ロゴが描かれたポストカード。ロゴの部分はシールになっている

こちらはマウスパッドとしても使えるメモ用紙だとか

また、オーバークロック向けということで、BUY MORE秋葉原本店では、オーバークロックに失敗して焼損した際、G3258を無料で交換するというサービスを開始。購入日より2週間限定ではあるが、オーバークロック初心者にとっては安心だ。ただし、交換できるのは焼損したCPUのみで、マザーボードは対象外となるので注意。

OCの失敗で交換可能というのはかなり異例の対応(BUY MORE秋葉原本店)